「またダメになるかも…」と思ってしまう恋愛パターンの共通点

恋愛を始めるとき、
ほんの少しの違和感や沈黙に、心がザワついてしまう。

「またダメになるんじゃないか」
「前と同じことの繰り返しになりそう」

そんな予感が頭をよぎって、
まだ何も起きていないのに、心はすでに不安でいっぱい。

恋をしたいのに、信じたいのに、
どうして私は、いつも“終わり”を先に想像してしまうんだろう。

それにはちゃんと、理由があります。

人は「慣れた感情」に引っ張られる生き物

私たちは無意識のうちに、
“これまで慣れ親しんできた感情”に引き寄せられます。

たとえそれが、寂しさや不安だったとしても。
むしろ「安心して愛される関係」のほうが、
どう関わっていいかわからず、落ち着かないとすら感じてしまう。

だから、

 　いつも不安にさせてくる相手
 　連絡の頻度が少ない相手
 　どこか自分を雑に扱う相手

…そんな人を無意識に「心地よい」と感じてしまったりする。

それは、過去に“そういう関係の中で愛そうとしてきた”記憶が、
自分の中で恋愛の「当たり前」になってしまっているから。

「またダメになるかも」は、心の“予防線”

恋がはじまるたびに、「また傷つくかもしれない」と思ってしまう。
それは、あなたの心が「今度こそ守りたい」と願っているから。

でもこの“予防線”があると、
恋愛は常に「疑い」「不安」「自分責め」とセットになります。

 　あの時の恋もこうだった
 　あの人にも結局、捨てられた
 　また私が重たくなってしまったらどうしよう

こんなふうに、過去の“傷つきストーリー”をもとに、
今の恋愛を無意識にチェックし続けてしまうのです。

無意識の脚本：「私には幸せな恋は訪れない」

繰り返される恋のパターンには、
その人だけの「脚本」のようなものがあります。

たとえば──

 　「私は結局、大切にされない」
 　「相手に本音を見せたら、重いと思われて離れていく」
 　「期待すると、必ず裏切られる」
 　「幸せになれそうになると、怖くなって壊してしまう」

これらの“思い込み”は、過去の傷ついた体験から生まれ、
心が「二度とあんな思いをしたくない」と自分を守るために持ち続けているもの。

でも、その思い込みに支配されたままだと、
どんなにいい人に出会っても、
どこかで「きっとこの人も…」と疑いの目で見てしまう。

そして結局、自分の不安を現実にしてしまう形で、恋が終わっていく。

チクッとするけど大事な気づき：怖がっているのは“今”じゃなく、“昔の私”

このパターンにハマってしまうのは、
今のあなたがダメだからじゃない。

心の奥に、「あのとき傷ついたままの私」がいるから。

その子が、「あんな思い、もうしたくない」って、
必死に叫んでるだけなんですよね。

でも、その声を無視して前向きにふるまっても、
心のどこかではずっと怖がってる。
そしてその怖さが、“またダメかも…”という形で表に出てくる。

恋のパターンを変える、最初のステップ

今、繰り返してきた恋のパターンに気づけたなら、
それは変化のスタートラインに立てたということ。

すぐに恋の仕方を変えるのは難しいかもしれないけれど、
まずは自分に問いかけてみてください。

 　「私はどんな結末を想定している？」
 　「うまくいかないことを、どこかで望んでいない？」
 　「相手を信じるより先に、諦めてない？」

この問いに、自分でも驚くような“思い込み”が出てくるかもしれません。
それを一つずつ見つけて、
「もう、その脚本は終わりにしていい」と許していくこと。

それが、繰り返す恋から抜け出すための第一歩になります。

傷つくことを怖れても、恋していい

「またダメになるかも…」って思ってしまうのは、
あなただけじゃない。
そして、それはあなたの“弱さ”ではないんです。

むしろそれだけ、
一生懸命に恋をしてきた証であり、
ちゃんと自分を守ろうとしている、優しさのかたち。

でももう、
過去の傷の上に新しい恋を積み上げなくてもいいですよね。

今のあなたが、
“愛される価値のある存在”であることに気づくことから、
本当の恋は始まっていくのだと思います。

ひとりで辛かった思い出を抱え込まないで
お話しに来てくださいね。
もう手放してもいい痛みは、少しずつ、手放していきましょう。