例えば、小さい頃から「いい子ちゃん」だった女の子。
この女の子が恋愛をしたら、どうなるのでしょう。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
「どうして彼との関係がこんなに苦しいの?」
そう感じたことがあるあなたへ。
今回のテーマは【恋愛がシンドイ…その裏にある“癒着”の心理】。
幼少期の親子関係から続く“癒着”は、無意識のうちに恋愛を縛ってしまいます。
この6回シリーズでは、癒着のしくみや心のクセをひも解きながら、
「私もそうかも」と気づき、関係を軽くしていくヒントをお届けします。
第1回:心理的癒着ってなに? ~恋愛で彼に振り回されてしまう理由~
そもそも、癒着ってどういう状態だったかというと、
「心理的癒着」とは、心の境界線があいまいになってしまう状態です。
その結果、本来は相手の事情や感情であるものまで「私のせいかも」と背負い込んでしまいます。
彼の機嫌や態度に振り回され、自分の価値まで揺らいでしまうのが、癒着の大きな特徴なのです。
小さい頃から「いい子ちゃん」だった女の子の恋愛
癒着があると実際の恋愛ではどんな状況になっているのでしょう?
まずは癒着の作る悪循環から見てみましょう。
※これは架空の人物・架空のストーリーです。
女性側(アヤさんの心理)
小さい頃から「いい子」でいることが当たり前だったアヤさん。
母に「あなたがしっかりしてくれるから助かる」と言われるたび、少し誇らしい反面、
「期待に応えなきゃ。迷惑かけちゃダメ」と肩に力が入っていました。
そのクセは恋愛でも続きます。
彼からのLINE。
「明日、急に飲みに行きたくなった。会える?」
本当は友達との予定が入っていたけれど、アヤさんはすぐに返します。
「うん、大丈夫だよ!行く行く!」
内心では、
「本当は断りたいけど…もし“冷たい子”って思われたら嫌だし…」
と不安がよぎるのです。
デートの帰り道、疲れていても笑顔を見せて、
「今日も楽しかったね!」と明るく振る舞う。
でも心の中では、
「私は彼に“好かれるための私”しか見せてないんじゃないかな…」
と、ふと虚しさが押し寄せてきます。
男性側(彼の心理)
最初は「気が利くし、優しい子だな」と心地よさを感じていました。
でもある日、彼はふと違和感を覚えます。
「アヤって、いつも合わせてくれるけど…本当はどう思ってるんだろう?」
彼女が疲れているのに無理して笑っている姿を見ると、
「俺といるときまで、頑張らなくていいのに…」
と、プレッシャーに感じてしまうのです。
次第に彼の心には、こんな思いが芽生えます。
「なんか、俺の顔色を見て動いてるみたいで…俺が無理やり連れまわしてるみたいだな…」
「こっちまで気使わなきゃいけない気がしてきた」
「一緒にいるとき、ちょっと息苦しいな」
その結果、彼は少し距離を置こうとし、返信が遅くなることも増えていきました。
悪循環
アヤさん:「あれ?LINEの返事が遅い…嫌われちゃったのかな」
彼:「また合わせてくる…重く感じるな。もっと自然でいいのに」
彼女は「もっと頑張らなきゃ」と“いい彼女役”を強め、
彼は「自由を奪われるようだ」とますます離れていく──。
これが、心理的癒着からくる典型的な悪循環なのです。
「いい子ちゃん」だったアヤの幼少期 ~癒着の起こる関係性~


では、アヤはどんな幼少期を過ごしてきたのでしょう?
そして、どんな形で「癒着」ができていったのでしょう?
アヤのストーリーを通して見てみましょう。
※これは架空の人物・架空のストーリーです。
幼いアヤと、常に「心配顔」の母の家
アヤがまだ小学生の頃、家の空気はいつもどこか張りつめていました。
母は心配性で、ほんの些細なことでも先回りして口を出します。
母:「そんな服じゃ風邪ひくでしょ。こっちの服にしなさい」
母:「行く先をちゃんと教えなさい。誰といるのかわからないと不安なのよ」
その言葉には一見「あなたを守りたい」という色があるけれど、
同時に「私が安心するためにあなたがそうして」と言われているようにも聞こえます。
母の不安はしょっちゅうアヤに向けられ、
アヤはいつしか「母の安心=自分の仕事」のように感じるようになります。
「いい子でいること」が報われる体験の繰り返し
幼いアヤが母の期待に応えると、母は安心し、穏やかな表情を見せます。
それがアヤにとっての「報酬」です。
母:「今日はちゃんと連絡してくれて助かったわ。ありがとうね」
アヤ(心の声):「喜んでもらえた…これでいいんだ」
逆に、母の期待から少しでも外れると、叱責や冷たい沈黙が返ってきます。
その差が不安定な「条件づけ」を作り、アヤは学習します——
「愛されるには、母の望む通りに振る舞わなければいけない」
「母の機嫌を保てば、自分も安全でいられる」
ここで大事なのは、母の反応が一貫して「条件つきの承認」だった点です。
無条件の安心感(『あなたはそのままでいい』)が少ないため、
アヤは自分を“取り繕う”ことを身につけていきます。
役割の逆転(親役化)——子どもが「親の心」を背負う瞬間
母が夫婦問題や孤独、仕事のストレスを抱えている場合、
子どもがその感情の“はけ口”や“支え”になってしまうことがあります。
母がふと漏らすこんな言葉。
母:「あなたがちゃんとしてくれるから救われるのよ…あなたがいてくれて助かる」
アヤ(心の声):「わたしがいないとダメなんだ…わたしがしっかりしないと」
この種のメッセージは、子どもに「親を支える役割」を押し付けます。
子どもは自分の幼さを後回しにして、親の感情を優先するようになります。
これが「親役化」の典型です。
すると子どもは自分の不安や欲求を抑え込み、
相手(親)の心の揺れに過剰に反応するクセがつきます。
不確かな安心――“期待と見返り”の循環が刻む感情パターン
さらに難しいのは、母の反応が常に明確ではないこと。
時には過保護に、時には無関心に振れる。
子どもは「いつ承認がもらえるのか」を敏感に予測しようとします。
- 母が優しくなる瞬間 → 子どもは「またこうすればいいんだ」と学びます。
- 母が冷たくなる瞬間 → 子どもは「私のせいだ」と自己否定します。
この「予測ゲーム」に使われる神経や感情は、成長とともに“対人感受性”として残ります。
「相手の反応を先回りして読み取り、先に手を打つ」ことが安全戦略になるのです。
短期的には生存を助けるけれど、
長期的には自分の主体性を削ります。
心に刻まれる「内的ルール」——大人になっても続く判断基準
こうした体験は、アヤの中に静かな“内的ルール”を作りました。
たとえば:
- 「相手を喜ばせることが私の価値」
- 「自分の気持ちは後回しでいい」
- 「相手が不機嫌なのは私の責任かもしれない」
これらは子ども時代の適応メカニズムであり、当時は合理的でした。
しかし大人になって恋愛や仕事で同じルールをそのまま使うと、
相手に依存しやすく、境界が曖昧な関係に陥りやすくなります。
まさに“癒着”が生まれる土台です。
母を責める必要はないこと(システムとしての見方)
ここで重要なのは、母を「悪者」にする必要はない、ということ。
親もまた自分の背景やストレス、育ちのクセを引きずって行動しています。
多くの場合、親は自分が受けた不安や期待を無自覚に子に伝えてしまうだけで、意図的な害意はありません。
だから親を「責める」のではなく「理解して気づく」ことが大切なのです。
まとめ
- 過干渉でも放置でも、親が子どもに「無条件の安心」を与えられないとき、子は代わりに「親の心を守る」戦略を身につけます。
- その戦略が大人になると「相手の感情を自分の責任として背負う」クセになり、恋愛での境界線のあいまいさ=“癒着”を生みます。
- 大切なのは、親子の関係を責めるのではなく、その成り立ちに気づき、自分の内的ルールを少しずつ見直していくことです。
過去の出来事って変えられないですよね。
でも、これからは、自分次第でいくらでも変えられるのです。
過去起こった出来事は変えられないけれど
過去を振り返って感じる感情は、今からいくらでも変えられるのです。
癒着って、親との関係でできるので、
親との関係を見直そう、癒着を癒していこうとすると、どうしても、
親に対する怒りや失望や…いろんな感じたくない感情っていうのが上がってくるんですね。
でも大事なのは、親に怒りをぶつけることでも、恨みを大きくすることでも無くて、
まずはその成り立ちに気づくこと。理解すること。
少しずつの歩みかもしれませんが、
必ず、親に対しても、今の生活、今の関係性に対しても、スッと心が軽く晴れやかになる時がきます。
それは、あなた自身が、自分を前に進めてあげたい、と思うことが大切な一歩なのです。
一緒に進んで行きましょうね。
次回予告
【恋愛がシンドイ…その裏にある“癒着”の心理】第3回:癒着が恋愛に与える影響
をテーマにお届けします。
私たちって元々はお父さんお母さんが大好きだった時代があるので、誰でも「癒着」ってしやすいんですよね。
「癒着」してたって良いんですよ。
でもそれに気づかず、認めずいると、恋愛には結構影響してしまうんですよね。
そんなお話しも交えながら、お届けします。
どうぞお楽しみに。
この【恋愛がシンドイ…その裏にある“癒着”の心理】シリーズは、毎週火曜と金曜、全6回のシリーズでお届けしています。
あなたに届けたいメッセージ




あなたの恋愛の不安や「なぜかうまくいかない」という気持ちには、ちゃんと理由があります。
もっと深く自分を知りたい方は、こちらのカウンセリングもご活用ください。


あなたを大切にする
あなただけのオーダーメイドの120分
心の引っかかり、モヤモヤ
あなたの幸せの妨げになっているものをクリアに
名古屋であなたをお待ちしています。


カウンセリングご予約は下記の番号で承っております。
受付時間 12:00~20:30 月曜定休(月祝日は翌日代休)他
ご予約の際は、「青山リナのカウンセリング希望」とオペレーターにお伝えくださいね。
青山リナのカウンセリングを初めてご利用いただく場合は、初回45分無料の電話カウンセリングでお試しいただけます。
名古屋面面談ウンセリング
2025-09-14(日) 10時、13時、16時、19時、
2025-09-21(日) 10時、13時、16時、19時、
ZOOM面談カウンセリング
2025-09-09(火) 10時、
2025-09-10(水) 10時、13時、
2025-09-12(金) 10時、13時、
2025-09-13(土) 13時、16時、19時、
電話カウンセリング
2025-09-09(火) 11時、12時、
2025-09-10(水) 10時、11時、13時、14時、
2025-09-12(金) 10時、11時、13時、14時、
2025-09-13(土) 15時、16時、17時、19時、20時、
最新の空き状況に関しては、予約センター06-6190-5131にお問合せ下さいね。


直近セミナー、青山リナはここに参加しています。
『理想の家庭・パートナーシップの作り方〜女神力UPで幸せを実現する〜』講師:沼田みえ子・一澤藍子(カウンセリングサービス)
9月27日(土)よろしければご一緒しませんか?

