【心の影(シャドウ)を整える心理学シリーズ④】比べて落ち込む癖はなぜ起きる?|劣等感を生む“影の心”

私たちは毎日の中で、自然と「比べる」という行為をしていますよね。
ラテよりカプチーノが好き、とか。
今日はワンピースよりデニム気分、とか。
比較って、もともとは“自分の好み”や“自分の軸”を知るためにも、とても大切な機能なんですよね。

ただ、問題はここから。
比較が「自分を知るため」ではなく、
“自分の価値を決めるため”に変わってしまう時。

そこから、劣等感が生まれてしまうのかもしれません。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

さて今月は、「シャドウと向き合う」をシリーズテーマにお届けしようと思います。

私たちは、強くなりたいと思うほど、
見たくない感情を心の片すみに追いやってしまうものです。

嫉妬、怒り、寂しさ、劣等感、自己否定、そして愛の不安。
どれも避けたいのに、気がつくといつも内側にひっそり居座っている。

日増しに寒くなるこの季節
心の奥に沈んでいた影がふっと姿を見せやすくなる季節でもありますよね。
だからこそ、このタイミングで「影」。

自分の影と向き合うことは、
つらい過去を掘り返すことでも、弱さを暴くことでもありません。

それは
“本当の自分を取り戻すために、心の奥の声にそっと耳を澄ませる”
そんな作業だと思っています。

この6回シリーズでは、
心の影をひとつずつ丁寧に扱いながら、
その奥にある願い・痛み・強さを見つけていきましょう。

影を理解すると、人は優しくなる。
影を抱きしめると、心が自由になる。
影を知ることで、愛し方が変わる。

あなた自身の“見えない部分”に光を灯す旅をご一緒できたらうれしいです。

【シリーズ①】嫉妬の正体|羨ましさの裏にある“心の欠片”
【シリーズ②】“突然怒る彼”に振り回される理由|怒りの影が教えてくれる深層心理

目次

■ 劣等感は「他人が上だから」ではなく、“自分が下だと決めつけている”ときに生まれる

劣等感って、誰かと比べた瞬間に自動的に発生するわけじゃないんです。

「私なんてダメだ」
「どうせあの子には勝てない」
「私は選ばれない側の人間」

この自分の価値が低い、と感じている“セルフジャッジ”が劣等感を濃くしてしまうんです。

実はこれ、シャドーと深く関係しているんです。

シャドーとは“心の影”。
光が当たっていない部分の自分。
そこにあるのは、ネガティブなものだけじゃなく、ポジティブな魅力や才能も含まれるんです。

劣等感で苦しむ人ほど、
自分の優しさ、頑張り、可能性、魅力…
つまり「光」の部分すら影に押し込んでしまっているのですよね

だから、誰かの光がまぶしく感じてしまうんです。
比べれば比べるほど、自分の影が濃く見えてしまうんです。

■ “比較”の影で起きていること

① 自分の光を見ない(見れない)

本当は優しい。
本当は頑張り屋さん。
本当は魅力がある。

他人はあなたのことをそんな風に見ていたりします。

でも自分ではそれを
「大したことない」
「どうせ私なんて」
と押し込んでしまうんですよね。

自分の光を自分で消しているから、
“他人の光だけがやたら強烈に見える”なんてことが起こってしまうんですよね。

② 他人の評価で自分の位置を決めてしまう

劣等感って、比較そのものが悪いんじゃなくて、
“比べた結果の価値判断を丸ごと外に預けてしまう”ときに強烈に育ちます。

比べる → そこで自分をどう評価するか → その基準がどこにあるか?

ここが大事なポイント。

誰かの結果、誰かの才能、誰かの評価を見て、

  • 「あの人の方が上だ」
  • 「私は負けてる」
  • 「あの人より劣ってる」

こんなふうに“順位づけ”の軸を、 外側の世界に明け渡してしまうのですよね。

すると、自分の価値は自分で決められなくなってしまいます。
全部が“他人の状態次第”になるから、心が常に揺さぶられます。

他人軸になっているときって、

  • 自分の良さ
  • 自分の努力
  • 自分の成長

これらがすべて“参照外”になってしまうのです。
だって、自分が見ているのは、自分自身ではなく他人だから。

だから、誰かが輝くたびに…

  • 「あれができてない私はダメ」
  • 「あの子の方がすごい」
  • 「私は2位以下の側の人間」

という感覚が勝手に湧き上がるんですよね。

本当は2位でも3位でも価値は変わらないのに、
“1位じゃない私は価値がない” という世界観になってしまうのです。

つまり、

✔ 他人が上 → 私は下
✔ 他人が素敵 → 私は劣っている

の「二元論の世界」に入り込むんですよね。

要するに、比べること自体が問題なのではなくて

問題は…

比べたときに出てくる
「価値の基準を外に置いてるクセ」なのです。

これがシャドーとして働くと、

  • 1位以外は意味がない
  • 誰かより劣っている自分は価値がない
  • “できていない部分”ばかり見える
  • 他人が輝くと胸が痛む

こんな“比べ癖の影”が強くなってしまうのですよね。

自分軸 → 自分の価値を自分で決める世界
他人軸 → 自分の価値が他人によって変動する世界

劣等感はほぼ例外なく “他人軸のときにだけ” 強烈に育つんです。

■ 劣等感が強い人ほど、「他人の1位」に反応する

劣等感のシャドーがあると、他人の“成功や1位”に敏感になります。
しかも、ただ「いいな」と思うだけじゃなく、

「どうせ私なんて無理」
「私はあんな風になれない」
「負けたくない」
「悔しいのに、なぜか相手を嫌いになれない」

こんな複雑な感情が動くんです。

実はこれ、
影に押し込んだ“自分の光”が、相手に映っているから。

要するに、自分が持っているのに自分で否定しているものを、
相手が堂々と輝かせているんですよね。

それがなんだか無性に悔しく感じるんです。

そのギャップが、劣等感の正体なんです。

■ 劣等感は「自分を下げる心」ではない

ここが一番誤解されているところで、
劣等感は、自分を攻撃するための感情じゃないんですよ。

劣等感の根っこには、
“本当は私もああなりたい”
っていう、自分の中の願いと憧れがなんです。

つまり劣等感は、
自分の可能性の場所を教えてくれる感情 なんです。

でもその可能性を、自分で許していないから影になって
自分を嫉妬の渦、劣等感というなんかすごくイヤな闇に感じてしまうんですよね。

■ 比べること自体は悪くない

比べるって、本来は

・自分が大切にしたいものに気づける
・自分の好みがわかる
・自分の方向性が明確になる
・自分の価値観が浮き彫りになる

だから、「比較」は悪者ではないはずなんです。

だけどそれが問題になるのは、
“比べたあとに自分をどう扱うか”で感じる感情って全然違うものになってしまうんです。

■ 劣等感の影をほどく第一歩は、「自分の光を戻すこと」

劣等感が強い人がやるべきことは、
“相手を下げること”でも
“自分を無理やり上げること”でもない。

ただ一つ。
影に押し込んだ自分の光を取り戻すこと。

・私には価値がある
・私にも魅力がある
・私にもできることがある
・私にも伸びる可能性がある

本当はずっと知っていたはずの感覚を、もう一度拾ってあげるんです。

劣等感が強い人ほど、才能を影に隠していることが多いです。
その隠した部分を光に戻すだけで、劣等感は驚くほど薄くなります。

■ 劣等感は“あなたを苦しめる影”ではなく、“あなたの未来を示す光”

劣等感を悪いものだと思わなくて大丈夫。
劣等感は、未来のあなたの伸びしろなんです。

誰かと比べてしまうとき、
心の奥でこうつぶやいてみてください。

「この感じ…私のどんな光を影に入れてきたんだろう?」

その問いかけをするだけで、劣等感は敵ではなくなります。
むしろ、あなたの本当の可能性を示してくれる“案内役”になってくれます。

そして、比べることが怖くなくなると、
あなたはあなたの人生を、あなた自身のペースで歩けるようになりますよ。

あなたの光を、取り戻しましょう。

この【心の影(シャドウ)を整える心理学】シリーズは、毎週火曜と金曜、全6回のシリーズでお届けしています。

【シリーズ①】嫉妬の正体|羨ましさの裏にある“心の欠片”
【シリーズ②】“突然怒る彼”に振り回される理由|怒りの影が教えてくれる深層心理

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