カウンセリングサービスの青山リナです。
女性にとって、大好きな彼や夫から愛情表現をしてもらえる、というのはとても嬉しく幸せな瞬間ではないでしょうか。
しかし、人にもよりますが、男性が「愛している」と言葉にすることは時折難しいことがあるようです。
「愛している」と言わない彼
社会的な期待や役割
一部の文化や社会では、男性には強さや冷静さが期待され、感情表現が制限されることがあります。男性はしばしば感情を内に秘め、弱さや脆弱性を見せることを避けるという社会的なプレッシャーがかかることがあります。
例えば子供の頃、男の子は「男の子なんだから、泣いてると恥ずかしいわよ。」なんて言われることがありますが、女の子が「お姉ちゃんなんだから、泣いていると恥ずかしいわよ。」と言われることはあっても、「女の子なんだから、泣いていると恥ずかしいわよ。」とは殆ど聞いたことが無いと思いませんか？
幼いころから、男性は感情というものを切り離したり押し込めたりして、強さや硬さを育てるトレーニングを積んできているようです。
コミュニケーションスタイルの違い
男性と女性は一般的にコミュニケーションにおいて異なる傾向があります。男性はしばしば行動や態度を通じて感情を表現し、直接的な言葉で表現することが苦手な場合があります。
例えば、彼と喧嘩をした時、女性は怒って部屋を出ていくと、多くの場合、男性が追いかけてきてくれることを期待したりします。しかし、逆に、男性が喧嘩をして部屋を出た時には、女性が追いかけていくと逆効果になったりすることがあります。男性は、頭を冷やすために1人になりたがったりするからです。逆に言えば、女性が怒って部屋を出ても、男性は殆どの場合追いかけてくることはありません。なぜなら自分が追いかけて欲しいと思っていないので、同じように女性が追いかけてきて欲しい、なんて考えているとは夢にも思わないのです。
恐れや不安
一部の男性は感情を表現することに対して恐れや不安を感じることがあります。これは過去の経験や社会的な圧力に起因することがあります。感情を表に出すことが脆弱性をさらけ出すことに結びつくと感じる場合、男性は自分の感情を言葉にしにくいかもしれません。
例えば昔の彼女に「愛してる」と伝えたら「気持ち悪い」なんて返ってきたら、ショックですよね。一見強そうに見える男性も、相手から否定的な反応を受けることで、傷つきますし、恥ずかしさも感じます。そのような感情を二度と感じないよう、防御態勢はより強固になることもあります。
愛情表現の違い
男性と女性は一般的に感情を表現する方法に違いがあります。男性は愛情を言葉で表すよりも、行動やサポートを通じて示すことがあるかもしれません。したがって、「愛している」という言葉に頼らなくても、他の形で愛情を表現することがあります。
男性の行動をよく見てみると、実は「愛している」という言葉ではない愛情表現がとても多くあったりするのです。例えば、重い荷物をさりげなく持ってくれていたり、高価なプレゼントを買ってくれていたり、デート代を支払ってくれていたり、クルマを運転してくれていたり。これらは慣れてしまうと当たり前のように感じてしまいがちですが、実のところ、男性の愛情表現だったりします。
これらは一般的な傾向であり、すべての男性がこれに当てはまるわけではありませんが、大切なことは、相手と異なるコミュニケーションスタイル、異なる愛情表現があり、自分の中で常識となっていることが、相手にとっては常識ではないかもしれない、ということです。
2人の絆を深めるために
それを理解した上で、オススメのアプローチがこちら。
スゴイ！ステキ！など、彼にポジティブな言葉を投げかける。
それにより、彼は自分に自信を持ち、感情を表現しやすくなるでしょう。
彼の味方でいることを伝える。
困難な状況でも理解されサポートがあるという安心感で、2人の絆がより強化されます。
小さな出来事でも感謝を伝える。
感謝を伝える時は、どんな出来事だったのか、どれほどあなたが嬉しかったのか、具体的に伝えることで、彼には感謝の想いが伝わりやすくなります。彼が大切なあなたの役に立てたと実感できると、もっとあなたの役に立ちたいと感じるきっかけになるでしょう。
自分から惜しみなく「愛している」と愛情表現をする。
欲しいことは自分から与える、これが心の領域の鉄則です。
愛がほしければ愛を与える。
心の領域では、愛を与えれば与えただけ増えるのです。
そして、「私はこんな風に愛情表現してくれると嬉しいな。」と伝えてみましょう。
彼はあなたを喜ばせる方法がわかれば、あなたを喜ばせやすくなります。
男性は、大切な人、大好きな人を本当は喜ばせたいと強く思っています。そんな彼の愛情を、目一杯受け取ってみてください。
あなたの愛の絆、パートナーシップを応援しています。
