彼の私に対する扱いがヒドイ! ~自分の扱われ方は自分が決めている!?~

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

「ワタシを大切にしてくれる人!」

この人と付き合うかどうか
この人と結婚するかどうか

この決め手が、「ワタシを大切にしてくれる人」というのは1つの大切な条件なのではないでしょうか。

しかし、そんな条件の元、彼を選んだはずなのに、「彼はワタシを大切に扱ってくれない!」となると、自分の自分に対する扱い方をちょっと見直してみると良いかもしれません。

目次

優しい頑張り屋さんほど、自分を後回し?

カウンセリングでたくさんの方に出逢ってきました。中でも、優しい頑張り屋さんほど、自分の優しさや頑張り度合いに気付いていらっしゃらない、という状況に出逢います。(※以下のセリフは全て架空の内容です)

彼が私を大切にしてくれていないんです。
いつも自分の主張ばかりだし、
ワタシは彼に合わせてるのに、彼は全然ワタシに合わせてくれないし。
もうこんな人、別れた方がいいんでしょうか。

優しい人って、相手に合わせることが必然的に多くなってしまったり、最初は無理してやっているつもりなんて全然ないんだけど、だんだんといつの間にか自分ばかりが相手に合わせて、相手を優先して、自分は我慢ばかりして…なんてことが起こってきたりします。

私たちって、基本、自分のことを基準にものごとを考えたり見たりします。

相手に優しくする、相手を優先する。

決して悪いことでもおかしなことでもなく、優しくしたい、と思う優しさで、これがこの彼女のスタンダードなんですね。

これが彼女のスタンダードで、自分を基準にものごとを考えたり見たりする、ということは、この彼女にとって、

「他の人もそうするよね?他の人も、ワタシに対しても優しくしてくれるよね、ワタシを優先してくれるよね。」

と思う気持ちが当然の如くある、ということ。

心の法則には、欲しいものは自分から先にあげる、というものがあります。

彼女の、相手に優しくする、相手を優先する、という行為は、心の法則に自然と則った形で、決しておかしなことでも無ければ、素敵な行為のはずなのです。

しかし、そんな素敵な優しさが、どういうわけか彼女自身の首を絞めることになってしまっている…というのはなぜなのでしょう。

ホントの気持ち伝えたら、喧嘩になってしまうから、ワタシ、彼に言いたいこと言えなくなっちゃうんです。

ホントの気持ちを伝えたら、喧嘩になっちゃう…のだとしたら、それはもしかすると、本当の「ホントの気持ち」じゃないのかもしれません。

きっと、デフォルトが優しくて頑張り屋さん、となると、それだけいつも優しく、そして頑張っているって、ご本人は気付いていないでしょうけれど、結構な労力のはずなのです。でも彼女にとってはそれが当たり前で、通常モード。だから「頑張っている」っていう感覚って、本来はあまりないんですね。

でもね、時には「あれ?」って思う瞬間だってあるでしょうし、時には「ちょっと疲れちゃったな」って感じる瞬間もあると思うのです。むしろあって当然。

それでもきっと、そんな自分の違和感や心や体の疲労よりも「みんなもきっと頑張ってるし」「あの人もきっと頑張ってるし」っていう想いをエネルギーにして、自分のことはちょっと我慢して後回しにしてやってきているのではないでしょうか。

我慢を繰り返すと、我慢の容器はいつか溢れます。

そんな時、多くは怒りとなって溢れてしまったりするのです。

「なんでワタシばっかり!」って思う怒り。

でも、心の世界では、怒りは二次感情なのです。

もっと愛してほしい。
もっとわかってほしい。
もっと助けてほしい。

こんな切ない想いを表に出さないように、封じ込めるために、怒りという感情を重しにして、自分の中の切ない想いを表に出さないようにしているのです。

だから、怒りを爆発させてしまう程の時というのは、
本来どれほど自分の中で切ない感情が溢れかえっているのか、というところを見てあげる必要があるのです。

いつから自分の想いを封じ込めてきたのだろう?

喧嘩にならない方法で、自分のホントの気持ちを彼に伝えるには、まずは自分の本当の「ホントの気持ち」を自分で知る必要があります。怒りではない、感情をぶつける状態ではない方法で、彼に伝える必要がありますからね。

自分の本当の想いを後回しにして、相手を優先してしまう。

意外と少ない話ではありません。

そしてこういったやり方は、昨日今日に始まったことではない場合が殆どです。

ず~っと過去に遡って思い返してみると、こんな言葉が出てきたりします。
(※以下のセリフは全て架空のものです)

お母さんが過干渉でいつもあれしろこれしろって言ってました。
お母さんにうるさく言われないためには、言うこと聞いているのが一番良かったんです。

両親の仲があまり良くなくて、いつも喧嘩していました。
ワタシはいつも、耳をふさいで大人しくしていたんです。

両親が離婚しているんです。いつもお母さん大変そうでした。
ワタシも家事を手伝ったりしていたけれど、全然足りないくらい、お母さんはいつも疲れていたような気がします。

ものごころついたころから、自分の意見や想いを封じ込めてこなければならなかった、という環境にいらっしゃったケースがとても多いのです。

自分の本当の想いを封じ込めてしまう理由

自分の意見や自分の想いを封じ込めてこなければならない環境。

それが続いていたとしたら、いきなり本当の自分の気持ちを伝えてみましょう、といっても難しいものです。

だってそもそも、自分の本当の気持ちを伝える、ということ自体が、良いことにはまず思えなかったりするのですよね、たとえそれが、怒りという形じゃなかったとしても。

そしてそれだけ長い間抑え込んでいたのだとしたら、「本当の自分の気持ちってナニ?」と、自分自身が困惑してしまうかもしれません。

ではどうしてそれだけ長い間、本当の自分の気持ちを封じ込めてきたのでしょう。

子供は基本的に、親に愛されたい、と強い想いを持っています。それにより、「どうしたら親に愛してもらえるだろう」と子供なりに必死に知恵を絞り、いろんなことをします。

まだ寝ていることしかできない赤ちゃんは、何もしなくても親や周りの大人が寄ってきてくれるので、お腹が空いたりおむつが汚れたら泣いて知らせますね。

自分で動けるようになってくると、初めてできたことすべてに親は喜んでくれます。初めて寝返りができた。初めてハイハイできた。初めて立った。初め歩いた。

そしてできることが増えてくると、今度は手放しでいろいろと喜んでくれていたはずの親が、あれをするな、これをするな、これは自分でしなさい、あれももう自分で出来る、なんて、親としては躾をしているのですが、子供にとってはちょっとした困惑です。だって今までと打って変わってまるで手のひらを返したように…何で?となるわけです。

すると子供は「我慢する」ということを覚えるようになってきます。
静かにしていなさい、と言われて、頑張って静かにしていたら褒められた。
ひとりでやりなさい、と言われて、頑張ってひとりでやってみたら褒められた。
寂しくてもグッと頑張って我慢していたら褒められた。

そんな積み重ねで、どうしたら、自分は親に愛してもらえるんだろう、と、自分が愛される方法を一生懸命模索します。

親自身の事情で、親自身に余裕がない状態の時ほど、子供は頑張るんです。
だって大好きなお父さん・お母さんですからね。
子供自身がお父さん・お母さんを、愛していればいるほど、子供は愛されたいと願い頑張ります。

もしかすると、「本当の自分の気持ち」を親に伝えてしまうと、親が困ってしまう、と思ったのかもしれません。
もしかすると、「本当の自分の気持ち」を親に伝えてしまうと、親が悲しむ、と思ったのかもしれません。
もしかすると、「本当の自分の気持ち」を親に伝えてしまうと、親が辛くなる、と思ったのかもしれません。

もしも「本当の自分の気持ち」を隠すことに、そんな想いがあったのだとしたら、一体どれほど尊い心をお持ちなのでしょう。それを優しさと言わずして、なんと言うのでしょう。

まずはそんな自分の尊さと、深い優しさと頑張りを認めてあげてもバチは当たりませんよね。

あなたの、伝えてこなかった「本当の自分の気持ち」って、なんでしたか?

そろそろ自分の声を聞いてあげよう

昔むかし、身につけた、寂しさやもっと甘えたい気持ちなどの「本当の自分の気持ち」を飲み込んで頑張る、というやり方、確かに幼い頃のあなたには、とても役に立ち、それによって大切なお父さんもお母さんも助けられた時代があったことでしょう。

今、大人になったあなた。

幼い頃のあなたを救ったやり方は、今のあなたを幸せにしていますか?

3歳だった頃の、あの可愛かったお洋服やお靴が今では着られないように
残念ながら幼い頃成功したやり方が、大人になってそのまま上手くいくってことは、難しかったりします。

そうなると、そろそろやり方を変えてあげてもいい頃かもしれません。

今までのように、我慢して、自分の想いを飲み込んで、相手を優先する優しさを発揮する、という方法ではなく、

自分の心の声に耳を傾け
嬉しいことも、悲しいことも
自分の中に見つけることを自分に許し
自分にも相手にも優しさを向ける

自分で自分を優先し
自分で自分を大切にする

どんな道を通っても、あなたの優しさは無くなりません。
だってそれはやっぱり、あなたのデフォルトなのですから。

自分の声に耳を傾けることを優先しても
自分の中に怒りや悲しみを見つけたとしても
優しさをまず第一に自分に向けたとしても

あなたの優しさは、どこにも行きません。
それは、あなたの素晴らしさで、あなたの深い愛で、あなたの美しさなのです。

きっとあなたを育ててくれた人から譲り受けた大きなギフトなのではないでしょうか。

自分を大切にしよう!自分の本当の想いを伝えよう!

世界にはいろんな違う境遇で、さまざまな背景を持ち、全然違う習慣や考え方で育ってきた人たちばかりです。十人十色、なんて言葉もありますし、兄弟姉妹でさえも違う性格をもっています。

自分を相手に知ってもらう

実はこれ、とても大切なことだったりします。

ワタシ、こう感じるの!
ワタシ、こう思うの!
ワタシはこれが好き!
ワタシはこれが好きじゃない!

あなたの心をてのひらの上にのっけて、相手に見せてあげるように、自分の本当の想いを伝えてみてください。

あなたを大切に想っている彼なら
あなたが我慢して苦しんでいる姿よりも
あなたが笑顔で幸せでいられることを誰よりも望んでいるはず。

本当は、あなたを一番大切に想っていて、一番大切にしたいんではないでしょうか。

もしそれが叶わないのだとしたら
彼自身、どれほど辛く悲しく、そしてあなたを幸せにできていない自分を責めるでしょう。

そんな時は、あなたも彼も、曇った表情をしているはずです。

あなたが自分を大切にする、ということは
相手にも、あなたを大切にするチャンスをあげる、ということでもあります。

そしてそれは同時に
あなた自身も、彼をもっと大切にしたいと感じる時ではないでしょうか。

自分を後回しにせず
じぶんファーストで
自分を数に入れてあげる
ってところに、ちょっと意識を持っていってみてはいかがでしょうか?

優しく頑張り屋さんのあなただからこそ
できること。

そんな素敵なあなたの、素敵な恋を、
心から応援しています!

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