愛したいのに愛せないあなたへ　～罪悪感をひも解いてみる～

いつもありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

「罪悪感」という言葉、耳にしたことがあると思います。

なんだかあまり良い響きではない、と感じる方は多いのではないでしょうか。
なので、罪悪感は手放しましょう、だとか、持っていても良いこと無いです、なんてよく言われたりしますね。

そもそも、罪悪感って一体何なんでしょうね。

罪悪感とは、
罪を犯してごめんなさい、私が悪いです、という感情。

言葉をそのまま解釈するとそうなりますよね。

でも、罪を犯した…？

法律で裁かれるような、そんな罪は犯した記憶は…ない…

でも…
スーパーで牛乳買う時、奥から取っちゃったやつかな？
ダイエットしようと思ったけど、お腹空いて22時頃おにぎり食べちゃったからかな。
彼からLINE来てたけど、喧嘩してたから放置しちゃったやつかな。
帰り際に職場の同僚のＡさんに残業手伝ってほしいって言われそうだったから、目も合わせず帰っちゃったやつかな。

なんてね、いろいろ頭に浮かびませんか？

いや、だってね…申し訳ないとは思う気持ちはゼロじゃないんですよ、だけどね…私にだって私の事情があるし、無理なんですよ！

なんて、言い訳を考えちゃったりしていませんか？

誰もあなたを責めていないのにもかかわらず、です。

心当たりがある方、
そろそろ気づいてくださいね。

えっ…？な、なにを…？

あなたがどれほどまでに優しく愛情深い人なのか、ということに。

…へ？

罪悪感には大まかに分けると2種類あると言われています。

1つは、実際やってしまった悪いことに対する罪悪感。
例えば、盗みをしてしまった、とか、人を怪我させてしまった、など、言ったら社会的に制裁を受けるような、法律で「罪」と定められているようなことですね。

もちろんもっと小さいこともあるかもしれません。

小さいころ、お友達と喧嘩して泣かせてしまった、だとか、宿題やりたくなくて嘘ついて親や先生を騙して回避した、だとか、いわゆる

「やってしまった」
「あんなことしなきゃよかったな」

などと後悔する罪の意識。

もう1つは、やらなかった罪悪感。

なにをやらなかったかというと、

「愛すること」

をしなかった、という罪悪感。

こちらは、自覚がしにくいです。
実際にやっていないので、「罪を感じるほど悪いことをした」という意識を持ちにくいのです。でも自分の中で嫌な感じが残ったりします。それすらも感じないこともあります。
例えば些細なことで彼氏と喧嘩。彼が謝ってきたのに私は無視。

だって彼が悪いじゃん！もうちょっと反省しなさいよ！
彼が悪いのかもしれない。
もうちょっと反省した方がいいのかもしれない。

だけど、なぜか自分も気分は良くない。

こんな時感じているのは罪悪感。

彼が悪いのに？

そう、彼が悪いのに。

反省した方がいいのに？

そう、反省した方が良いのかもしれない。

だけど、彼が謝ってきたのに、私は彼を許すという行動をしていない。
彼に対して私の愛の扉は閉じたまま。

この時に感じるのは、私があなたに愛の扉を開いていなくてごめんなさい、という感情。

この罪悪感は本当に気づきにくいです。
でも、気分が良くない、という形で違和感を感じることはできます。何かがおかしい、と。

ではなぜ、愛の扉を閉めるのでしょう。

愛の扉を閉めるにはそれなりの理由があるはずなのですよね。

だって閉めているうちは自分自身が気分が悪い。
それにもかかわらず、愛の扉を閉めることを選択する。
それ相応の理由があって然りです。
読んでくださっている方、それぞれ、個々の理由があると思います。シチュエーションも様々でしょう。

共通点は、そこには、傷と痛みがある、これだけは確かでしょう。

この扉を開けてしまったら、

私傷つくんじゃないの？
裏切られるんじゃないの？
悲しい目にあうんじゃないの？

きっとそんな過去の経験があったのだと思うのです。

そうだとしたら、その傷と痛みになっている部分は、早めに治癒されることをお勧めします。

だってそもそも、愛の扉を閉めて苦しい思いをする、そこで罪悪感を感じるのだとしたら…
あなたが本来どれほどまでに愛することを望んでいる人なのか
あなたは本来もっともっと愛したかった、という思いを抱えているということ

そこにお気づきでしょうか。

それはあなたの真の優しさであり、愛の深さなのですよ。

結局、罪悪感というのは
あなたが、どれほどまでに優しく、どれほどまでに愛の深い人なのか、ということを証明してくれているのですね。

だから、愛したいのに、愛せないことが苦しい、辛い、申し訳ない、こんな罪な私を罰してください、と言っているような状態。

だとしたら、あなたが思う存分愛を注げるよう、あなたの愛の扉を開く妨げとなっている傷や痛みは、早めに癒した方がいいですよね。

あなたが思う存分、大好きな人を愛せますように。

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