いつもありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。
-最初に-
この記事は、決してモラハラを肯定したり、我慢して相手と一緒に居る選択をすることを推奨したり強制したりする目的はありません。
彼氏がモラハラ
夫がモラハラ
妻がモラハラ
意外と少なくないんですよね、そのようなケース。
私も実は、以前その1人でした。
普段は優しかったり、情熱的だったり、お人好しだったり、そんなに悪い風でもなく、逆に多少男らしいところがステキ、なんて思ってしまうような時すらあっても、例えばお酒を飲んだ時とか、何か嫌なことがあった時とか、何かしらのきっかけで発動する暴言の嵐。
そもそも、なぜそのような暴言が吐けるのでしょう。
一体彼らの心理はどうなっているのでしょうか。
そして、そのパートナーは…どうしたらいいのでしょう?
別れることをすぐに決断し、行動に移す。
もしくは
それでもやはりまだ彼にも良いところがあるはず…どうしたら彼を愛し続けられるのだろうか…。
今回は、そんな悩ましい、なんとか愛する方法を探していらっしゃる方に向けて、書きます。
必要としていらっしゃる方に、届きますように。
モラハラの心理
自分は悪い存在である
そもそも、彼らの自分自身の位置づけというのが、「とても悪い自分」という状態になっているということ。
暴言を吐かれる方としては、
いやいや、あの人は、私をクズだと言ってくるんですよ!?
自分の方が上に立っていて、私はいつも下だと思って散々酷い言葉を浴びせてくるんですよ。
誰のおかげで飯食えてるんだ、とか、お前みたいなクズは、とか、何にもできないどうしようもないやつだ、とか、酷いことばかり言ってくるんですよ!
とおっしゃられますよね。
私も自分が相談する側だった頃は似たようなことを言っていました。
だって本当に、まるで私が悪いかのように相手は言うから、私は本当に自分が悪いんじゃないかって思ってしまうんです。
でもね、彼らは自覚は少ない(どころか、無い)かもしれませんが、自分自身を決して素晴らしい存在だと思えてはいないのです。
むしろ、こんな悪い自分が今更どんなに頑張ったところでやっぱり悪いんだから、少し暴言を吐こうがたくさん暴言を吐こうがもう何の変りもない!というくらい自分自身を底辺扱いしているのです。
だから、自分のパートナーが自分よりも上に存在しているのなら、相手を引きずり降ろさなければ自分は捨てられる、相手も自分と同じくらい低い位置にいる人じゃなければこんな底辺の自分には釣り合わない、と感じてパートナーを自分のいる低い位置まで引きずり降ろそうとします。
心が傷ついている
では彼らはなぜそもそもそんな底辺に自分が存在している、と感じてしまっているのか。
どこかの時点で、彼らの心に大きな傷を負って、その痛みがまだ全然癒えていない状態なのです。
例えばあなたが全身傷だらけだと思ってみてくださいね。
切り傷、刺し傷、打撲、内出血…身体のあちこちが傷だらけ。座るにもお尻もあざができて痛い、横になるにも体中痛い。もちろん立っているのも辛すぎる。そんな状態で、誰か人のことを考える余裕があるでしょうか。
私なら無いと思います。自分のことだけで精いっぱいです。泣き叫んでいるかもしれませんし、そんな気力すらないかもしれない。
彼らの心はこのような状態になっている可能性が高いのです。
心の痛みが大きすぎて、人を思いやって愛を向けるほどの余裕がない。
彼らの暴言は、やり方は良くないかもしれないけれど、
彼らの心の叫び、助けて!という悲鳴だったりするのです。
どうしたらいい?
そもそも、なぜあなたはそんな彼だとわかっても、一緒に居たいと思っているのでしょう?
多くの人は、そんな人無理!と感じて、早いうちに去っていくと思うのです。
でも、この記事を読んでくださっているあなたは、なんとかそんな彼とでも上手くやれる方法を探していらっしゃるのではないでしょうか?
私は探していました、何年か前に。
どうしたら上手くやれるの?
どうしたら暴言止めるの?って、
必死に探していました。
自分の価値を見直してみる
そんなあなたご自身の、ご自分に対する価値、あなたがあなたにつける点数は何点でしょう?
パートナーは鏡です。
暴言を吐いている彼が、彼自身を底辺の存在だと自分を扱っているとすると、あなたご自身も、あなたにゼロ点をつけている可能性はとても高いのです。これは、他の誰かがあなたにつけている点数ではなく、あなたご自身があなたにつけている点数です。
もしあなたがご自身に100点を付けられるとしたら、80点でもいいです、高得点を付けられるのだとしたら、あなたには苦労ではなく、幸せがお似合いのはずなのです。
でも、モラハラのパートナーをあえて選んでいらっしゃる、しなくてもいい苦労をあえて買って出ているようなものではありませんか?
ご自身がご自身につけている点数、自己価値を一度見直す必要があるかもしれませんね。
本当に助けたかった相手は誰?
ではなぜ、ご自身の価値を低く見積もるような事態になってしまったのか。
自分はダメな存在だ、そう思うには理由があるはずです。
多くの場合は何か失敗してしまった経験から、そのような思い込みが作られることが多いです。
今現在、モラハラパートナーがいらっしゃるのだとしたら、先ほども書いたように、暴言は心の叫び、心の痛みから助けを求めている、ということを前提にするならば、そんな彼を救いたい、と思っていらっしゃる優しさがあなたの中にはあるのだと思います。きっとそれは、とてもとても大きな優しさ。だってそんな優しさを持っていなければさっさと逃げ出します。
きっと、その優しさは、今に始まったことではないと思うのです。
ずっとずっと以前から、持っていた大きな優しさ。だけれども、以前、あなたがまだ小さいころは、それほどまでに大きな優しさを持っていても救えなかった人がいたのではないでしょうか。
本当は、助けたかったけれど、助けられなかった人が、いたのではないでしょうか。
あなたは一体誰を助けたかったのでしょう?
誰を助けられなかったのでしょう?
そこに大きな失敗感があると、代わりに別の人を助けようとしてしまいます。
大人になった今なら、助けられるかもしれない、と感じますから。
それでも彼を愛することを選ぼうとしているあなたへ
愛を選択し続ける
とても楽な道では無いと思います。
でも、決して無駄でも無いと思います。
どんな形であれ、あなたの愛は偉大です。
まずはあなたご自身を愛する、という選択をし続けてください。
そして、彼の愛の部分を見続けてみてください。
まずはご自身の大きな優しさがあることに気づいてくださいね。
そして、ご自身が犠牲になるのではなく、ご自身にもしっかり愛を向けてください。
大切なのはあなた自身です。
その上で、それでも一緒に居たいと思ったパートナーであれば、本来素敵な部分がたくさんあるはずです。その素敵な部分を見て存分に評価してあげてください。
あなたがあなたご自身に愛の目を向けられるなら、
相手の愛も見えるし、
相手の愛が見えれば、
あなた自身にも愛を向けやすくなります。
相手に依存しない
厳しいことを言うようですが、
彼に期待や依存することはおススメしません。
なんでこうしてくれないの!?
どうしてもっと私を気遣ってくれないの!?
そのような想いを彼にぶつけても、期待する結果は返ってこないと思った方がいいでしょう。
モラハラパートナーをお持ちの方は、自立系の芯の強さを持っていらっしゃる方が多いです。
でも日頃独りで頑張っていると、一番近い相手には依存心を受け止めてもらいたくなるものです。
相手の暴言もいわば依存心なので、お互い依存心のぶつけ合いになりかねません。
そして、もちろん、ご自身にも依存心があるでしょうし、あって当然です。
依存心があることが決して悪いことではないのですが、彼ではない別の相手にご自身の依存心を受け止めてもらうことをお勧めします。
(カウンセラーなど、あなたが依存しても関係性が崩れない相手をお勧めします。)
ひとりでやらない
1人で抱え込むととても重苦しいです。
どうか誰かを頼ってください。
カウンセラーでも、お友達でも、親でも、
あなたが相談できる人、
あなたの味方でいてくれる人、
あなたを支えてくれる人を
頼ってください。
そもそもこういったモラハラのパートナーをお持ちの方は、とても芯の強さがある方ですから、多くのことを1人で決めて1人で解決しようとしがちです。
あなたを支えたい人がいる、ということをどうか忘れないでくださいね。
いつでも全力であなたのサポートをいたします。
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