Q＆A：コンプレックスがあり過ぎて…

今日もブログにお越しくださり、ありがとうございます。カウンセリングサービス心理カウンセラー、青山リナです。

こちらのご質問は、先日の恋愛心理学講座「恋愛とコンプレックス」で受講生さんからいただいたご質問です。受講生さんの許可を得て、こちら取り上げさせていただいております。

コンプレックスがたくさんあると、自分自身を隠して隠して隠さなきゃ…！というような生き方になると思うんですよね。そうなると、とても生きづらい、息苦しさを感じるのではないでしょうか。本来の自分では受け入れてもらえない、と感じるから、偽りの自分を作って、偽りの自分で生きている。ひとりになった時だけ、やっとちょっと息ができる。だから人と一緒にいることが苦しくて疲れてしまって、なるべくひとりでいたい、って思いがちになりますよね。

そんな毎日を送っていらっしゃるのだとしたら、息苦しさ、生きづらさ、と同時に、孤独感も感じますよね。

コンプレックスは人との比較から生れる

コンプレックスって、人と比較するから生まれるもの。人と比較しなければ、上も下も、良いも悪いもないので、コンプレックス自体無いんですね。

私は人とここが違う、劣っている

その想いがコンプレックスになるんですね。

だからこそ、もしひとりでいるのが日常なのだとしたら、コンプレックスって感じないかもしれませんね。感じないなら感じないで、それ自体悪いことでも何でもないのではないでしょうか。

ただ、人と関わる時、人と接する時、相手に嫌われるんじゃないだろうか？どう見られているんだろう？って相手の目が気になって仕方がない、という状態になるのであれば、そこは何かできると良いですね。

自分のパターンを知ってみよう

私は○○な私が好きじゃない

どんな自分が好きじゃない、と感じるのでしょう？
○○な自分、それが自分のコンプレックスになっている要素ですね。

自分の気付くもので良いので、紙に書き出してみてほしいのです。

コンプレックスも実は年齢によって変わったり、気になっていたものが気にならなくなったり、好きじゃないけど、まぁこのくらいはいっか、って思えるものや、思えないものや…いろいろあると思うんです。

たとえば、背が高い自分は好きじゃない、ずっと嫌だった、可愛くないし、目立つし。身長を聞かれるのも嫌。
顔にシミがあるのも好きじゃない。まぁでもこれは、あるよりない方が良いけど、まぁいいや。

なんて感じで、好きじゃない、にもいろんな感じ方がありますね。

自分で自分の事を知ってみる、という意味でも、あえてノートに書き出してみる、ってことをしてみるのもおススメです。良い感情も嫌な感情も、自分を知ることは自分を好きになる第一歩なんです。自分の声を自分で聴けないと、自分をどうしてあげたら自分が喜ぶのか、自分に何を与えてあげると自分が嬉しくなるのか、わかりませんからね。

○○な私って、どうなんだろう？

自分の好きじゃない自分をノートに書き出してみたら、やっと自分で自分の嫌っている部分を認識できた状態になりましたよね。

それらがビジュアル的なものだとしたら、あえて鏡に映った自分の姿を直視してみる、というのもありです。

人は会う回数が増えると単純接触回数が増えるので馴染んだ感覚を得て好意を感じ始める、という「ザイオンス効果」なるものがあります。

自分の好きじゃない部分も、馴染みが無いだけで、慣れてくるとそんなもんか、と受け入れてしまうこともあります。

子供の頃、私は自分の声の録音したものを初めて聞いた時びっくりしました。普段聞いている自分の声と全然違ったから。一気に自分の声が嫌いになりました。でも、それから何度も聞いていると、まぁそんなもんか…と思い始めました。慣れてくると受け入れやすくなる、ということもあります。一度試してみるのも悪くないのではないでしょうか。

自分で受け入れ難くても、人は違った見方をしている

こちらはちょっと勇気が要るかもしれませんが、自分のコンプレックスを人に話してみる、ということです。

友達でも良いでしょうし、カウンセリングをご利用いただいても良いと思います。

自分がコンプレックスに思っていることが、他人の目からも同じように「あなたのダメな部分」として映っているとは限らないからです。

私は自分の身長がコンプレックスでした。それが理由で、恋愛なんてできないんじゃないか、と思った時代もありました。大人になった今、付き合ってきた男性、思い返せば誰一人として私の身長をマイナスだと言った人はいなかったと思います。

前の夫ですら、「キミは自分の身長をコンプレックスに思っているかもしれないけれど、俺のタイプだった」なんて言ってくれたこともありました。

どうも彼のことを見くびって小さく扱っていたのは私の方だったようです。私の何十倍も、大きなハートを持った男性だったようです。

あなたの信頼できる人、あなたの大切な人に、自分のダメな部分をさらけ出してみてください。

最初はとても勇気が要ると思います。
だからやり易いお友達とかからで大丈夫です。

相手の反応をちゃんと見てみてくださいね。
あなたの傷をえぐるようなことをする人はいないはずです。それどころか、「そこがカワイイ！」なんて予想外の反応が返ってきたりするものですよ。

コンプレックスを魅力に変える

人と比較してできたコンプレックスは、また人と関わることで受け入れられ、癒されていったりします。

今までコンプレックスでしかなかった自分の要素が、これでいいんだ、と思い始めると、思わぬ光を放ち始めます。

自分で嫌っていた自分を好きになってあげることができると、びっくりするほど輝き始めるのです。

すぐにどうこうしようと思わなくても大丈夫です。
あなたに備わっているものは、あなたをマイナスにするためにあるのではありません。
必ずあなたのプラスに働くように備わっています。
それを生かすも殺すもあなた次第。

自分の好きじゃなかった部分を、蹴とばす心持から、ちょっとだけ優しくしてみる想いを持ってみてください。

そこから初めて見られると良いと思いますよ。

困った時はいつでもご連絡くださいね。