不安や焦りの対処法

苦手なことってありますよね。

実は私たち苦手なこと（心で苦手だと感じていること）をする時、頭では苦手意識がなかったとしても、意外と心に余裕がなくなっていたり、テンパっていたりするんですよね。だから、ちょっとしたことで心の余裕がなくなって、イラっとしたり、なんだか気持ちが焦ったり、テンションが下がったり、ってことが起こるんです。

ここに意識が向いて、自覚ができている状態と、できていない状態では、自分の余裕の無さとか焦り度合いが全然違ったりします。

自分の心をよく知ってみると、自分の自動思考のパターンに気付きやすくなります。

今この感情って、実は余裕がないんだなぁ、とか
苦手なことをしようとしてるから、なんかうまくいかないような気がするんだなぁ、とか

自分の自動思考のパターンを知ると、どっからこの焦りや不安が湧いてきているのかに気付き
それに気付けると、この焦りや不安で心が押しつぶされそうになる感覚を緩めて手放していくことができるのです。

こんなご相談があったとします。

自分が良いなと思っている人とお見合いできても、何故か毎回お断りされてしまう。

潜在意識に「どうせ自分はステキな男性に選ばれない。」という想いが大きくあると、現実世界でも「やっぱり選ばれない！」という状態を作り出してしまうようです。

心で「どうせ自分はステキな男性に選ばれない。」と強く思っていると、「選ばれる」ということはとてもイレギュラーということですよね。すると、そんなイレギュラーなことに心は準備できていないんですね。

心は慣れた環境を好み、イレギュラーを嫌います。怖いんです。

すると、ステキな男性に会えるはずのお見合いが、怖い、という感情で余裕が無くなります。

余裕が無くなると、お見合いの待ち合わせの場所まで行く途中、自分とは全然関係ない遠くで鳴っている車のクラクションに「うるさい！」と感じたり、駅で人にぶつかられて、最悪！なんだかとっても運が悪い！と思ったり。

そうなってくると心の悪循環のループにハマってきて、待ち合わせ場所で何故か上手く出逢えず、あ～もう嫌だ…、なんてことになったり、お互い全然話が弾まなかったり…

なんだかもう散々…という結果になってしまうことがあります。

こんな散々なことが2度3度続いたら、もう二度とお見合いなんてしたくない、って思ってしまいますよね。

ここで気付いていただきたいのは、自分の中にそもそも不安な気持ちがある、ってことなんです。

多分自覚している以上に、です。

「どうせ自分はステキな男性に選ばれない。」って思う不安な気持ちがあると、なんとか相手に気に入られるように頑張らなきゃ、って思考が働きますよね。

そのままの自分が選ばれるわけないんだから、頑張って選ばれる自分を演じなきゃ、って。

すると、頑張って選ばれる自分を演じている状態って、頑張ってるんです、とっても。
不安な気持ちに蓋をして、だいぶ頑張ってるんです。

頑張れることはステキなことなんですよ。
決して悪いことだとは思いません。

だけど、余裕は無くなりますよね。
いつの間にか顔が強張って笑顔が無くなっていたり
緊張して自分がちゃんとできているかどうかにばかり意識が向くと
実は相手も同じように緊張しているってことに気付けなくなってしまうんです。

相手から見ると、笑顔が無い目の前のお見合い相手は僕のことを気に入ってないんだな…、と感じてしまったりするんですね。

自分が不安な感情を抱えているのを自分で知っただけで、自分の余裕がない状態に気づくことができるんです。

気づくと何が起こるか。

目の前の相手をちゃんと見ることができるんです。
相手をちゃんと見ることができると、自分の不安な気持ちとか緊張している気持ちを相手に伝えることができるようになります。

相手に伝えて、相手が嫌な態度を取らない、むしろ受け止めようとしてくれている、とか、同じように緊張してお互い目を合わせてクスって笑える、なんていうことが現実的に見えたときに、安心するんですね。

相手が自分を選んでくれない人、になっている時、安心感なんて持てないんです。

私たちは自分が余裕がない時、どうせうまくいくわけないって思ってる時、本当に心が不安になって心配になって起こってもいない最悪の事態が起こるような気がしてしまうんですね。

だけど、実際に最悪の事態が起こることって結構少ないんです。まだ起こっていない最悪な事態を心配する気持ちで不安になって、自分の時間をめちゃめちゃにしてしまうよりも、私心配してるんだ、っていうことにだけ気づくことができると、その時間が自分にとって最悪なものではなくなるんですよ。

自分の不安が少しでも解消され、心の余裕が出てくると、自分にも相手にも、優しい気持ちが出てくるんですね。
優しい気持ちが出てくるとそこは相乗効果が起きます。
相手もあなたに対して優しい気持ちを向けたくなるものです。

まずは自分と対話する、自分の心と対話する。
ご自分の心に耳を傾けてみてください。