言葉の選び方で人生の方向は変わる｜心理学で読み解く言葉の力

気づいていますか？
私たちは、毎日ものすごい数の“言葉”を発していますよね。

相手を思って伝える言葉。
何気なく口から出る言葉。
独り言。
心の中だけのつぶやき。

人に向けて言っているつもりの言葉でさえ、
一番近くで、一番強く、聞いているのは自分自身なんです。

人に言った言葉は、結局いちばん自分が浴びている

誰かを励ました言葉は、
真っ先に自分の脳の中を駆け巡ります。

言葉として発する以前に、自分の頭と心が「この人にどう言葉をかけよう？」って考えています。
たとえそれが、無意識で一瞬の判断だったとしても。

そして「大丈夫、きっとできるよ」って伝えたら、
その声を一番クリアに聞いているのは自分自身です。

でも同じように、

「何でそんなこともできないの？」
「ほんと使えない！」
「また失敗？いい加減にしてよ！」

そういう棘のある言葉も、
相手に向かって言っているはずなんだけれど、
一番近くで浴びているのは自分自身です。

たとえ相手に向けて言った言葉だとしても、
発するのは自分で
耳に一番近くで届いているのも自分。

これらの言葉で脳内がいっぱいになっているのも自分。

だから、攻撃の言葉を発するたび、
自分の心の中にいちばん深く傷が残るんですよね。

褒められたとき、反射的に自分を下げてしまう理由

「すごいね」「頑張ったね」「素敵だよ」

そう言われた瞬間、
胸が少しあったかくなるのを感じるはずなのに、

なぜか私たちの口から出てくるのは、

「いやいや全然、私なんてまだまだ」
「いや、たまたまだよ」
「そんなことないよ」

本当は受け取りたかったはずの言葉を、
自分の手で跳ね返してしまうってこと、ありませんか？

そしてそのとき脳に刻まれるのは、

“私なんて大したことない人間です”
という、無意識の自己暗示だったりします。

それを何度も繰り返すたびに、
私たちの自己イメージは、少しずつ下がっていってしまうんですよね。

言葉は、未来を決める“自己イメージの設計図”

言葉の力って、私たちの想像以上に強いのかもしれません。
感情よりも、記憶よりも、
毎日の習慣だから、気づかぬ間に積もり積もっていくんですよね。

たとえば、
「できない」「無理」「自信ない」
この言葉を何度も繰り返していたら、
脳はその通りの世界を探し始めます。

逆に、
「きっとできる」「私は成長してる」「ありがとう」
そんな言葉を繰り返していたら、

脳はその証拠をちゃんと拾い始めるんです。

言葉は魔法じゃないけれど
でも、現実の方向性を決める舵になっているんですよね。

少し前に、私、自分のノートに
「今日はどんな幸せなことに出会えるだろう？」
って書いたんです。

そしたら、こんなかわいらしいものに出会いました。

思わず笑ってしまいました。
なんか嬉しくて。

私の脳って、こういうところに幸せ感じてるんだ、ってね。
なんてかわいいの！？って思ってしまって。

自分の発した言葉から、自分の無意識って、ちゃんとその方向に自分を連れて行ってあげようって働くんですよね。

まずは“言葉に気づくこと”から始めよう

いきなりポジティブにしようなんてしなくていいんです。
無理に明るい言葉に塗り替える必要もないんです。

まずはただ気づくだけ。

今日、自分はどんな言葉を使った？
誰に向けて言った？
それを一番聞いたのは、結局誰だった？

気づくだけで、
もうその瞬間から変化は始まっています。

自分がかけられたい言葉に、そっと変えてみる

たとえば、

「どうせ私なんて」って思ったら
→ 「今はまだ途中なだけ」

「全然ダメ」って言いかけたら
→ 「よく頑張ってる」

「できないかもしれない」そんな風に自信なくしかけたら
→ 「やってみようかな」

ほんの1ミリからでいいんです。
言葉の角度を少し変えるだけで、
開く扉は大きく変わるんです。

自分に優しい言葉をかけられる人は、他人にも優しくできる

本当の意味で人に優しい言葉をかけられる人は、
まず自分に優しい言葉をかけられる人。

自分を雑に扱う人は、
どれだけ言葉を尽くしても、優しさが枯れてしまいます。

だからこそ

今日から、自分の言葉の“聞き手”でいることを始めてみませんか？

あなたの言葉で、
あなたを少しずつ癒すことができます。

大切な自分自身に
愛のこもった言葉を届けてあげましょう。