「本音で話して！」

恋愛が終わる時、フラれる側は「本音で話して！本当のことを教えて。」なんて言ったりしますが、残念ながら、フル側は100％本当のことを話しているとは限りません。

それは、フル側にはフル側の罪悪感があり、どんな言い方をしたところで相手を傷つけてしまうでしょうし、フル自分だってハッピーではないんです。

そうすると、少しでも相手を傷つけない方法を選ぶでしょうし、自分も傷つかない方法を知らず知らず選んでしまいます。

しかしフラれる側は、納得がいかないものです。

なんで？
本当のこと教えてよ。
ちゃんと本音で話してよ。

なんてことを想うものです。

これは恋愛だけに表れることではなく、いろんな関係で起こりえます。

自分が被害者の立場に立っていたり、自分が納得できない、という想いを抱えている時、相手に本音で話してほしい、釈明してほしい、そんな欲求を抱えやすくなります。

しかし、釈明を求められる方は、自分の立場を守りたい、と感じたり、相手にイヤな想いをさせたくない、自分もイヤな想いをしたくない、という想いから、言葉を濁したり、望んだ答えが返ってこない、ということは多々起こりえます。

この時起きていることは、相手に自分の機嫌を取ってほしい、という欲求があるということ。

ある意味当然のことかもしれません。
良いとか悪いとか、そういう次元の問題ではなく、
残念ながら相手に自分の機嫌を取ってほしいと願っても、多くの場合それは叶わないんです。

なぜならそれは、相手を責めたい気持ちがある、ということと、
相手を責めたい気持ちの奥には、自分自身を散々責めている、という自分がいるからです。

自分を責めている時、それを止められるのは自分だけなんです。

それだけ自分を責めているのはなぜでしょう？

自分の中に、何か上手くできなかった、という想いがあるからこそ、自分を責めるのだと思うのです。

結果として上手く事が運ばなかったのかもしれませんが
少なくとも上手く事を運ぶように頑張った自分がいますよね。

まずはその自分自身を認めてあげませんか。

どんな結果にしたって、頑張ったことには変わりありません。
その自分を認めて受け入れて、「私、よく頑張った！」と自分に声をかけてあげる。

それが今自分に必要な自分の「本音」なのではないでしょうか。

まずはそこから、やってみませんか。