自己理解を深めるセルフワーク

今日は、感情の奥にある「本当の自分の気持ち」に気づくための、シンプル、かつ、ちょっぴり深いセルフワークをご紹介します。

何かにイラっとしたとき、急に寂しくなったとき、妙に落ち込んだとき。

その感情の奥には、あなたがずっと大切にしてきた“本音”が隠れているかもしれません。

今回は、それに気づくための簡単なワーク
「なぜ？」を5回、自分に問いかけるというステップをご紹介します。

ステップ1：「今、何を感じた？」をキャッチする

まずは、自分の中で「ん？」と心が動いた瞬間を思い出してみましょう。

たとえば：

 　元恋人からのLINEにイラッとした
 　パートナーの一言に傷ついた
 　誰かの言動にモヤモヤした
 　SNSを見て急に虚しくなった

そんな「ちょっとした引っかかり」こそ、自分の本音への入り口なんです。

ステップ2：「なぜ？」を5回、やさしく問いかけていく

ここからがセルフワークの本番です。

自分の心に向かって、やさしく問いかけてみましょう。
目的は“解決すること”ではなく、“気づくこと”。
無理に答えようとせず、「うーん…なんとなくこうかも？」くらいの気軽さでOKです。

たとえば、こんな感じです。

1. どうしてイラッとしたの？
   → 勝手だなって思った。自分の話ばかりで、私はあなたのママじゃないって感じた。
2. どうして“ママじゃない”って思ったの？
   → 私のことを思いやる感じが全然なくて、自分のことばっかりな感じがした。
3. どうして“思いやりがない”と感じるとイヤなの？
   → 私の存在を軽く扱われているように感じて、悲しくなる。
4. どうして“軽く扱われる”と悲しくなるの？
   → 私は、ちゃんと心で繋がりたいと思っているから。
5. どうして“繋がりたい”と願っているの？
   → 表面的な関係じゃなくて、心の底で安心して関われる人が欲しいから。

…このように、「イラッとした」の奥に、
“私は繋がりを大事にしている人なんだ”という本音が浮かび上がってきます。

ステップ3：答えが出なくても大丈夫

「5回も聞いたのに、よくわからなかった…」
そんなときは、わからないままでも大丈夫です。

このワークの目的は「解決」ではなく、
心の奥にいる“ほんとの気持ち”に、少しだけ光を当てること。

感情って、奥深くにある本音が見えないときほど、強く揺さぶられるもの。
だから、「わからないけど、今モヤモヤしてるんだな」って気づくだけでも、とても大事なんです。

ステップ4：気づいた自分に、やさしい言葉をかけてあげよう

最後に、自分から自分へ、優しい言葉をかけてあげてください。

たとえば：

• 気づいてくれてありがとう
• 本音を隠してがんばってたんだね
• 今はまだ答えが出なくても大丈夫
• わかってほしいって願う私、愛しいな

これは、感情を癒すセルフケアでもあり、
“自分と仲直りする時間”でもあります。

ステップ5：ここまでの自分に「よくやったね」と伝える

感情に向き合うって、勇気がいること。

うまくいっても、途中で止まっても、
このワークをやってみようと思った“その気持ち”が、すでに尊いものです。

「よくやったね」
「深いところまで見に行ってくれてありがとう」

そんな言葉を、ぜひ自分に贈ってくださいね。

おわりに

人は誰でも、「わかってほしい」「つながりたい」と願う生きもの。

でも、誰かに理解してもらう前に、まずは自分が自分をわかってあげること。

それは同時に、自分が自分の味方でいることでもあります。

自分を理解するって、案外簡単ではないです。
だから全部わかろうとしなくても大丈夫。
自分をわかってみよう、自分が自分の味方でいよう、
そう思うことが、最初の大事な一歩になります。

このワークが、あなたが自分とつながるきっかけになりますように。

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