【なんで男ってそうなの!?が少しほどける男性心理シリーズ】第5回:「なんで話をちゃんと聞いてくれないの?」 〜共感できないんじゃなくて、“解決脳”なだけかも〜

彼との会話で
「なんで話をちゃんと聞いてくれないの?」
って、つい心がモヤッとしたこと、ありませんか。

話したい気持ちを受け止めてほしいのに、
彼は急にアドバイスを始めたり、
問題を「どう解決するか」にだけ意識が向いてしまう。

そうじゃない!
どうしてちゃんと聞いてくれないの?
なんで私の気持ちを無視するの?
って思っちゃいますよね。

だけどそれって、実は彼の心があなたの気持ちを無視しているわけじゃないんですよ、ってお伝えしたら、信じられますか?

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

「なんで男ってそうなの!?意味わからない!」
そう思ったことが、一度や二度じゃないあなたへ。

今回は【なんで男ってそうなの!?が少しほどける男性心理】をテーマに、火曜と金曜、全6回でお届けします。
恋愛中の方はもちろん、過去の恋愛で「そういうことだったのか…」と気づきたい方にも、きっとヒントになるはず。

男性の言動の裏には、ちゃんと理由があります。
ただ、その理由は必ずしも女性の感覚では想像しやすいものとは限りません。
少し視点を変えて見てみると、彼の言葉や態度の中に、隠れていた“愛情の形”が見えてくることもあります。

第1回:「好きならもっと連絡してきてよ!」 ~男の人がマメに連絡しない理由と、本気度~
第2回:「ちゃんと気持ちを言ってよ!」〜言葉で気持ちを伝えない男性の本音とは?〜
第3回:「男の人が本音を話してくれない理由」〜沈黙の裏にある“守りモード”〜

「わからない」から「なるほど」に変わると、関係はもっと楽になります。
そのきっかけを、このシリーズで見つけてもらえたら嬉しいです。

目次

男性の“解決脳”とは?

男性の脳は、女性の脳と比べて「問題を見つけたらすぐに解決したい」という反応が強い傾向があります。

これは脳の働きの違いによるもので、ざっくり言うと、男性の脳は「課題や問題に対して効率よく答えを見つける」ことに長けているんです。

この特性は、何万年も前の狩猟採集時代から受け継がれてきた進化の結果とも言えます。
昔、人間は危険な動物や自然の脅威から身を守る必要がありました。
そのため、男性は危険や問題に気づくと、すぐにどう対処するかを考えて行動することが、生き延びるためにとても重要だったのです。

心理学ではこれを「問題解決志向」や「タスク志向」と呼び、目の前の課題に対して「答えを出すこと」「効率的に終わらせること」に重きを置く考え方の特徴を指します。

だから、男性は会話の中で話された問題を「どうやって解決するか」に自然と意識が向きやすく、話の感情的な部分よりも「結果」や「行動」に心が傾くことが多いんです。

一方で、女性は「話をすること自体」で感情を整理し、共感し合うことで安心感を得ることが多いんです。

だから、女性にとっては「ただ話を聞いてほしい」だけなのに、
男性は「その話には答えや解決策があるはず」と考えがちで、ついアドバイスや提案をしたくなってしまう、ということがよくあります。

彼が話を“聞いていない”わけじゃない

彼が話をちゃんと聞いてくれないと感じるとき、悲しくなっちゃいますよね。
でも、彼は決して「あなたの気持ちをないがしろにしている」わけじゃないんです。

むしろ彼は、あなたが話す内容を「問題」として認識して、
「どうしたら解決できるだろう?」と真剣に考えているんだとしたら…?

たとえば、あなたが「最近、仕事でうまくいかなくて落ち込んでる」と話したとします。

彼の頭の中では、すぐに
「どうすれば彼女(あなた)がもっと楽になれるか」
「何か助けられる方法はないか」
と問題解決モードに切り替わるのです。

これは彼なりの「あなたを助けたい」「支えたい」という気持ちの現れだけど、
女性が望む「ただ話を聞いてほしい」「共感してほしい」という期待とは少しズレちゃっているんですよね。

この違いをたとえるなら、彼の聞き方は「修理工の耳」に似ているかもしれませんね。

修理工は機械の調子が悪いと聞くと、すぐに問題の原因を探して直す方法を考え始めますよね。

でもあなたがただ「今日はなんだか疲れた」と話すとき、
あなたはその言葉の裏にある感情をじっくり受け止めてほしいだけかもしれません。

修理工はついネジや部品の問題ばかりを見てしまい、
あなたの気持ちの痛みを見逃してしまいます。

だから、彼の「聞く」は、
女性の「聞く」とはちょっと違うんです。

彼の中では「話を聞く=問題を理解し、解決策を探ること」になっているんですよ。

男性の“問題に向き合う姿勢”と、女性の姿勢の違い

たとえば、あなたが不安そうな顔で「最近、上司とうまくいかなくて…」と話し始めたとします。

その瞬間、彼の脳の中では、まるで赤い警告ランプが「ピコン!」と点灯するんです。
これは危機察知のスイッチのようなもので、「これは解決すべき“問題”だ」という認識が自動的に走るんですね。

彼の脳はすぐに“問題解決モード”に切り替わります。
脳の、判断や計画を司る部分がフル稼働しはじめ、「どうやってこの問題を解決できるか?」と回路がグルグル動き出します。

同時に、交感神経が少しだけ優位になって、心拍が速くなり、肩や背中の筋肉もわずかに緊張するかもしれません。
これは彼の体からの「今すぐ行動しよう」というサイン。
昔の時代で言えば「仲間が危険な動物に襲われそう → どう守る?」と瞬時に考える反応の名残でもありますよね。

だから、あなたがただ「気持ちを聞いてほしい」「共感してほしい」と思っていても、
彼の中では「まずは原因を特定し、答えを出さなきゃ」という使命感に近い感覚が動き出すのです。

この状態だと、感情の波にただ寄り添い続ける、なんて考えられないんです。
むしろ「早く解決して、この不安を取り除いてあげないと」と焦りがじわじわと強くなっていたりもするのです。

彼にとっては、それが一番の“優しさ”であり、愛情の表現方法だと信じているわけです。

一方、女性は同じ場面で、まず「その気持ちを共有する」ことに意識が向きます。
友達がつらそうにしていたら、「それは大変だったね」「わかるよ」と気持ちを寄せることが、安心を生むと知っているんですよね。

そして、解決はそのあとでもいい、って思うんです。
「今はただ隣にいること」が一番の支えになると感じているんです。

つまり、男性は“守るために動こうとする”反応が自然で、
女性は“守るために寄り添う”反応が自然なんですね。

どちらも根っこには「相手を大切にしたい」という気持ちがあるけれど、その表れ方が全く正反対なんです。

だから、男性の「解決しよう!」というその優しさが、
女性からすると「共感してくれない」と感じられてしまうんですね。

彼との関係をより良くするために

あなたが、もし今「どうせ話してもわかってもらえない…」って心のどこかで感じていたら、まずはひとつ、小さな工夫から始めてみませんか?

たとえば、あなたが雨に濡れて帰ってきたとき。
あなたはただ、「冷たかったね、濡れちゃったね」と労ってくれて、タオルで拭いてほしいだけなのに、

彼は一生懸命レインコートや傘の改良案を考えてくれる…
こんな雨の日にはこれを持って行かなきゃ、とか、
傘の差し方が悪いんじゃないの?どうしてもっと…とか、
そんなこと今言われても!って思うようなこと。

それはもしかすると、「もう二度と濡れないようにしてあげたい」という、彼なりの守り方なのかもしれません。

だから、話を聞いてほしいときは、最初にそっと合図を送ってみてください。
「今日は答えじゃなくて、ただそばで聞いてくれるだけでうれしいの」って。
この一言で、彼のモードが“解決モード”から“寄り添いモード”に切り替わることがあるんですよ。

そして、彼の「解決しようとする姿」も、できるだけまっすぐ受け止めてみてください。
それは不器用な愛情表現だけど、「あなたを安心させたい」という彼なりの想いの証。

話すタイミングもちょっと気にしてみて欲しいんです。
もし彼が帰ってきたばかりで疲れていそうなら、「このあと少し話せる?」と前置きしてあげると、彼の心も準備ができやすいです。
映画を見る前に、静かな部屋を整えるみたいに、話す場の雰囲気をつくってあげる感じで。

そして最後に
お互いの気持ちを話す習慣を、少しずつでいいから増やしていきましょう。
全部を一度に変える必要はないんです。
たとえば夜の紅茶タイムや、休日の散歩の途中で、ほんの一言だけ「今日ちょっと嬉しかったこと」をシェアする。
そんな小さな積み重ねが、彼にとっても「自分の気持ちを話していい時間」になるんです。

「気持ちをシェアする」っていう大事なポイントは
ネガティブな気持ちをシェアしちゃいけないわけではないけれど、
できるだけポジティブな、「嬉しかったこと」「楽しかったこと」「幸せだった瞬間」ってところにフォーカスしてみて欲しいのです。

もちろん、彼の知らない、彼のいない時間の、お友達との出来事でも、職場での出来事でもいいけれど
彼との間での「嬉しかったこと」「楽しかったこと」「幸せだった瞬間」だとなお良し!

「この前一緒に旅行に行った時、あなた何も言わずに私のスーツケース、持ってくれたね。あの時は、ありがとう、としか言わなかったけれど、私、実はあの瞬間、なんかあなたがとても私を大切に想いやってくれているように感じて、すごく嬉しかったの。あなたのことがとってもたくましくてカッコよく見えたわ。あなたと一緒にいられることが本当に幸せだって感じたのよね。」

男性が何を考えているのかわからない!って感じている時って、きっと女性側の心には結構不満が溜まっているんですよね。だから、不平不満の不機嫌シェアって案外してるんですよ、私たち。

それは、言葉でシェアしているものもあるかもしれないし、態度でしていることもあるんです。

でも、「気持ち」とか「感情」って、決してネガティブだけじゃないんです。
「嬉しかったこと」「楽しかったこと」「幸せだった瞬間」本当はたくさんあるはずなんです。

だから、まずはそのシェアを自分から、してみませんか。

これは“2人で作る関係”だから。
あなたが一歩歩み寄れば、彼もまた一歩、あなたに近づいてくるはずですよ。

まとめはコチラ

彼に「話を聞いてほしい」ことを伝える
 「今は解決策よりも、ただ聞いてほしい」ということを素直に伝えてみてくださいね。
 男性は具体的な指示があると、それに応えようと努力しますから。

彼の“解決脳”を理解して受け止める
 「彼は問題解決をしてくれている」と思うことで、彼の行動の背景にある愛情を感じやすくなりますよ。

話すタイミングを選ぶ
 疲れている時や忙しい時は「今話したいことがある」と事前に伝えると、彼も気持ちを切り替えやすいですよ。

相手も感情を話しやすい雰囲気を作る
 お互いの気持ちを話し合う習慣を少しずつ増やして、安心できる時間を作っていきましょう。

彼の「聞き方」は違っても、あなたのことを大切に思っている気持ちは確かにあるんです。
その気持ちを受け取りつつ、あなたの想いも伝えていくことで、二人の関係はもっとやわらかく深まっていくはずですよ。

じっくり焦らず、少しずつ。

そして、ひとりで抱えず、いつでもお話し聞かせてくださいね。
あなたと、あなたの大切な人が、より幸せになる関係をお手伝いします。

次回予告

次回は、『第6回:本気の恋愛なのに、どうして結婚の話になると逃げるの? ~“責任感”と“プレッシャー”の間で揺れる男性の本音~』というテーマで、

私は結婚したいのに、全然結婚をしたがらない男性。
でも、別れ話が出るわけでも無い…

そんな彼との関係に、どうしようか…と悩んでいる女性にお届けしたいと思います

どうぞお楽しみに。

この【なんで男ってそうなの!?が少しほどける男性心理】シリーズは、毎週火曜と金曜、全6回のシリーズでお届けしています。

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