すぐ怒ってしまう自分が嫌い…｜不満ばかり言ってしまうときは“心のSOS”に気づいて

「彼のことを悪く言いたいわけじゃない」
そう思っているのに、気づくと不満ばかりが口から出てしまう。
そんな経験、誰にでもあると思います。

彼に腹が立つ。
愛されている感じがしない。
優しくされているはずなのに、全然嬉しくない。
行動で示してくれているのはわかるのに、どうしても満たされない。

「彼は愛を言葉では言わないタイプなんです。行動で示してくれる人なんです」
そう彼女は言う。

それは、彼自身が
「俺は行動で愛を示してる」
といつも彼女に言っているから。

だから彼女はその言葉を受け取って
「そうか、彼は行動で愛を示してくれているんだ」
と理解しようとする。

だけど、胸の奥にずっと残るモヤモヤは消えない…。

行動で示してくれてるなら、どうしてあれはしてくれないの？
どうしてもっとこうしてくれないの？

私は全然嬉しくない。
全然満たされてる気がしない…！

彼の行動から、愛を感じられないのです。
愛されていないかと言われたら…そういうわけじゃないんだけれど…

でも「愛されてる、幸せ～！」とは思えない。

自分でも何に腹が立っているのか分からないまま、
不平不満だけが積もっていくのです。

怒りの裏側には、“本当の気持ち”が隠れている

怒りって、心理学では「二次感情」と呼ばれます。
その下には、もっと切実な感情が潜んでいるのです。

• 悲しさ
• 寂しさ
• 置いていかれた感覚
• わかってもらえなかった痛み
• 本当は愛されたいという願い

でも、人はその“一次感情”に触れるのが怖いのです。
感じてしまったら崩れそうだから。
弱さを見せたら、弱みを握られて負けてしまいそうだから。

だから、傷を守るために、表面に怒りを出すのです。
防具としての怒りを。

そして気づかないうちに、怒りは矛先を
相手（彼）に向けるのです。

でも実は
怒っている相手は、彼ではなく自分自身だったりするんですよね。

どうしてちゃんと言えなかったの？
どうして本当の気持ちを伝えられないの？
どうして私は嬉しいって思えないの？
なんで私は満たされないまま我慢してるの？

その自己矛盾に対する苛立ちが、
「彼への不満」という形に変わってしまうのです。

しかし、これは深層心理。
だから自分ではほとんどのケースで

って感じるものです。

でも本当は、
“自分の本当の気持ちに向き合うのが怖い”
のだとしたら…？

じゃあ、本当は何を求めているんだろう？

優しい言葉が欲しいわけじゃない。
高価なプレゼントが欲しいわけじゃない。
尽くしてほしいわけじゃない。

これらは手段にはなるかもしれないけれど、
本当に欲しいものじゃないんですよね。

本当に欲しいのは、

「私は大事にされてるって感じたい」
「ちゃんと繋がってるって安心したい」
「気持ちを分かち合いたい」

つまり、
心が触れ合う感覚なんですよね。

行動で示されても、それが心に触れていなければ、
どれだけ努力されても、心は満たされないんですよ。

私は、あなたの心がほしい。
私の心に触れてほしい。

あなたが求めているのは、きっとこれなのではないでしょうか。

怒りを解決する鍵は、“本音”に触れること

もし今、同じような気持ちで苦しくなっているなら、
自分自身に問いかけてみてほしいのです。

私は本当は、どうしてほしかったんだろう？
私は本当は、何が怖かったんだろう？
私は本当は、何を求めているんだろう？

その答えはきっと、
「彼を責めたい」というものではなく、

「私は愛されたかった」
「私は寂しかった」
「私は安心したかった」

という、とても人間的で大切な気持ちのはずなんですよね。

その本音に触れられたとき、
不満が消えるんじゃなくて、
やっと不満の“意味”がわかるんです。

そして、もう一歩その先に進むと、

どうしてそれほどまでに愛されたかったのか
寂しさを感じていたのか

って思ってみると、わかるのではないでしょうか？

彼が大好きだからだ、ってことが。

そしたらその先は、
もう怒りである必要がなくなるんですよね。

大好きな彼と、愛し愛される関係でいたい。

そこまでわかったら、
あとは自分自身にそれを叶えさせてあげるだけですよね。

最後に

怒りは、心のSOS。

怒っているようだけれど、
心の中は泣いているのではないでしょうか。

その思いに気づいてあげられると、
きっとそこから新しい関係が始まっていきますよ。

いつでもあなたを応援しています。