お酒を飲みすぎてしまうのはなぜ?お酒に頼りたくなる心理

「今日は飲まないでおこう」

そう思っていたはずなのに、夜になると、ついお酒に手が伸びてしまう。

一杯だけにするつもりだったのに、気がつけば何杯も飲んでいる。

そして翌朝になると、

「また飲みすぎてしまった」
「どうしてやめられないんだろう」
「こんな自分が嫌になる」

そんなふうに、自分を責めてしまうことはないでしょうか。

お酒を飲みすぎてしまうと、つい、

「自分は意志が弱い」
「だらしがない」
「もっとしっかりしなければ」

と思ってしまうかもしれません。

もちろん、お酒には習慣になりやすい側面があります。

けれど心の視点から見ていくと、お酒に頼りたくなる背景には、その人がずっと抱えてきた寂しさや不安、緊張、自己嫌悪などが隠れていることがあります。

お酒を飲みたいというよりも、

何も考えたくない。
少しだけ楽になりたい。
張りつめた心を緩めたい。
今日を早く終わらせたい。

そんな気持ちから、お酒に手が伸びていることもあるのです。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

目次

お酒を飲むことで、感情を感じなくしている

悲しいことがあった。
寂しいことがあった。

腹の立つことも、悔しいことも、誰にも言えないまま抱えている。

けれど、そうした感情をまともに感じてしまうと、心がもたないような気がする。

そんなとき、お酒を飲むことで、感情の輪郭をぼんやりさせようとすることがあります。

本当は泣きたい。
本当は誰かに「つらかったね」と言ってほしい。
本当は怒りたいし、助けてほしい。

それでも、普段から感情を抑えて頑張っている人ほど、自分が何を感じているのかさえ、わからなくなることがあります。

お酒を飲むと、一時的に考えなくて済む気がします。
酔ってしまえば、悲しさや寂しさから少し離れられる気がします。

だから、お酒を求めているようでいて、本当は「何も感じなくていい時間」を求めているのかもしれません。

頑張ることをやめる理由がほしい

普段から、人に迷惑をかけないようにしている。
仕事も家事も、きちんとやろうとしている。
家族のことを考え、自分のことは後回しにしている。

そんなふうに頑張っている女性ほど、何もせずに休むことに罪悪感を持つことがあります。

「まだやることがある」
「こんなことで疲れてはいけない」
「もっとちゃんとしないと」

頭の中では、いつも自分を急かす声が聞こえている。

でも、お酒を飲んでしまえば、

「もう酔っているから今日はできない」
「今日はこれ以上頑張れない」

と、ようやく自分を止めることができます。

本当は、ただ休みたいだけなのかもしれません。

けれど、何もせずに休む許可を自分に出せないから、お酒の力を借りて、強制的に一日を終わらせていることもあります。

誰かに甘える代わりに、お酒に頼っている

つらいとき、誰かに話を聞いてもらえたら、少し楽になることがあります。

けれど、

「こんな話をしたら迷惑かもしれない」
「弱い人だと思われたくない」
「どうせわかってもらえない」
「人に頼って傷つくくらいなら、一人で何とかしたい」

そんな思いがあると、人に助けを求めることができません。

特に、これまで自分の力で何とかすることを求められてきた人や、誰かに頼っても十分に受け止めてもらえなかった人は、甘えること自体が怖くなることがあります。

お酒は、何も聞きません。
事情を説明しなくてもいい。
拒絶もしないし、「そんなことで悩むなんて」と否定もしない。

飲めば、一時的には心を緩めてくれる。

だから人に寄りかかれない分、お酒に寄りかかっていることもあるのです。

お酒が手放せないのではなく、お酒以外に安心して頼れるものが、まだ見つかっていないのかもしれません。

一人の時間に、孤独が押し寄せてくる

昼間は忙しくしていれば、寂しさを感じずに済むことが多かったりしますよね。

仕事をして、家事をして、誰かのために動いている間は、自分の心を見なくても済むでしょう。

けれど夜になり、やることがなくなって、一人になると。
その瞬間に、急に孤独が押し寄せてくることがあります。

誰からも必要とされていないような気がする。
このままずっと一人なのではないかと思う。
夫や恋人がいても、心がつながっている感じがしない。
家族がいても、誰にも自分のことをわかってもらえていないように感じる。

孤独とは、必ずしも一人でいることではありません。

誰かと一緒にいても、本当の自分を誰にも見せられないとき、人は深い孤独を感じることがあります。

その空白を埋めるように、お酒を飲んでいることもあるでしょう。

緊張を緩め、本当の自分を出したい

普段から、人の顔色をうかがっている。
嫌われないように、失敗しないように、間違えないように気を張っている。

そんな人にとって、お酒を飲んだときだけが、心を緩められる時間になることがあります。

酔えば、少しおしゃべりになれたりします。
人に甘えやすくなったりします。
いつもなら言えないことも言えちゃったりします。

ブレーキが外れて、泣いたり、笑ったり、怒ったりできるんです。

普段の自分を厳しく管理している分、酔ったときだけ自由になれるのです。

お酒が好きというよりも、お酒を飲んだときの「力の抜けた自分」を求めているのかもしれません。

本当は、酔わなくても安心して弱さを見せられる場所が必要なのだと思います。

自分を罰するように飲んでしまうこともある

飲みすぎた翌朝、自分を責めませんか?

「またやってしまった」
「私は本当にダメだ」
「こんな自分なんて、どうでもいい」

そう自動的に思う。

そして、その自己嫌悪が苦しくなり、また夜になると飲んでしまう。

この繰り返しに入ることがあります。

つらいから飲む。
飲んだあとに自分を嫌いになる。
自分を嫌う苦しさから逃れるために、また飲む。

飲酒そのものだけではなく、飲んでしまった自分への責めが、次の飲酒を招いていることもあります。

心の奥に強い罪悪感や無価値感があると、自分を大切にするよりも、自分を傷つけるような選択をしてしまうことがあります。

「どうせ私なんて」
「私の体なんて、どうなってもいい」
「大切にする価値なんてない」

もし、そんな気持ちが少しでもあるなら、必要なのは、さらに自分を厳しく取り締まることではないのかもしれません。

飲んでしまう自分を責める前に、その自分がどれほどつらかったのかを見てあげることが必要なのだと思います。

お酒をやめることより、まず心に気づく

飲みすぎてしまったとき、

「もう絶対に飲まない」
「もっと意志を強く持たなければ」
「自分を甘やかしてはいけない」

と決意することがあります。

けれど、そのお酒が今まで自分の心を支えてきたものだとしたら、ただ取り上げるだけでは、心は行き場を失ってしまいます。

だから、まずは自分に聞いてみてほしいのです。

私は今、何を忘れたくて飲んでいるのだろう。
何を感じないようにしているのだろう。
本当は誰に、何をわかってほしいのだろう。
何から解放されたいのだろう。
どれくらい疲れているのだろう。

すぐに答えが出なくてもかまいません。

ただ、

「また飲んでしまった。私はダメだ」

と責める代わりに、

「私は今日、何がそんなにつらかったんだろう」

と、自分に目を向けてみてください。

お酒を飲みすぎてしまう自分は、あなたを困らせる悪い自分ではなく、苦しさからあなたを守ろうとしてきた自分なのかもしれません。

そのやり方がお酒しかなかっただけで、本当はずっと、

休みたい。
安心したい。
誰かにわかってほしい。
一人で頑張ることをやめたい。

そう伝えているのかもしれません。

一人で何とかしなくてもいい

お酒に頼らずにはいられないほど苦しいとき、その苦しさを一人だけで抱え続ける必要はありません。

飲酒量を自分で調整することが難しいと感じるときや、生活や仕事、人間関係に影響が出ているときは、医療機関や専門の相談窓口につながることも、自分を大切にする選択です。

そして心の奥にある孤独や自己嫌悪、緊張や我慢については、安心して話せる人に聞いてもらうことで、少しずつ整理されていくことがあります。

お酒を責めることよりも、そのお酒を必要としてきた自分の心に気づくこと。

そこから、自分を支える新しい方法を探していくことができるのだと思います。

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