見ないふりをして封じ込めてきたワタシの気持ち　-1-

今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

自分が寂しくなった時だけ、LINEしてきたり、電話してきたり、お酒が入った時だけ、○○ちゃん元気？なんて連絡してきて、普段は全然連絡してこない彼。

人に話せば「そんな人やめときなよ～」って言われる。
でもワタシだけは彼の良いところだって知ってるし、彼の寂しさ理解してる。だから夜中の2時に電話がかかってきても出てしまう。

そしてそんな彼に、ワタシはこうして欲しい、なんてワタシの希望を伝えても、我慢するのはワタシの方。
寂しいし、時々は嫌になっちゃうけど、でもやっぱり何故か彼が大好きで、ワタシだから彼のこと待ってられるのよ、ワタシ以外にこんなに彼を愛することができる人なんていないでしょ。

そんな彼が近くにいると、心がアップダウンしちゃいますよね。

彼のことばかりを優先して、自分の気持ちを置き去りにしてしまう、なんてことにはなっていないでしょうか。

我慢癖。

何が起こっているかというと、自分の気持ちにかなり頑丈な蓋をしてしまっている、という状態なのです。

自分の欲求は表に出さず、彼の寂しさや辛さを理解しようと頑張っている。

それって、凄いことですよね。横柄な相手に対して理解を示す。なかなかできることじゃありません。

それと同時に、その寂しさや辛さを知らないと、彼の寂しさや辛さを理解なんてできないってポイントにちょっと気づいていただきたいんです。

「ハーゲンダッツのバニラアイス、美味しいよね～。」
「そうそう、あれ美味しいよね～。」

これって、食べたことが無いと、同意できないんですね。
それと同じ。

彼の寂しさや辛さを理解しようと受け止めようと思えることって、同じようなその寂しさ辛さを知っている、ってことなんです。

ではあなたは、いつその寂しさや辛さを知ったんでしょう。

多くの場合、ココでちょっと離れたくなります。
何故かというと、今までは彼の寂しさや辛さにフォーカスしていた。そうすることにより、自分の寂しさや辛さにフォーカスしなくて済んでいたんですね。

そりゃそうですよね、誰だって、寂しい気持ちや辛い気持ちって、できることなら感じたくないんですよ。

私もまだ心のことを勉強する前、何とも言いようのない、心が締め付けられるような、半分に割れてしまうような、凄く嫌な感覚を頻繁に感じていました。寂しい感覚なんだって思っていたけれど、不思議だったのは、1人の時ではなく、人がいる時に感じることが多かったってこと。

後々それは、いわゆる分離感だったんだ、と気づきました。

分離感情、それは、人との繋がりを感じられない時に感じる、寂しさや悲しさです。

またそれは、1つの怒りでもあるかもしれません。

怒りというのは二次感情ですので、本来何もないところに怒りは現れないのです。

がしかし、怒りを感じる、という時には、その下にある感情を見てみる必要がある、ということなのです。

多くの場合、
理解してもらえなかった悲しさ、
助けてくれなかった悲しさ、
愛してもらえなかったと感じる寂しさです。

これらの感情は、傷が深ければ深いほど、痛みが大きく伴います。そして、痛みが大きければ大きいほど、またそこに触れたいとは思わないんですよね。もうできる限り触れないように、しっかり蓋をしておきたいと感じておかしくないのです。

あなたは歯医者が好きですか？
私は歯医者が大嫌いでした。痛いから。
虫歯なんて見つけようものなら、絶対痛いことになるから、歯医者には行きたくないわけですよ。でも、虫歯をほったらかしにしても残念ながら治りませんよね。風邪とは違うんですよね。そして放置して、見てみぬふりをすると、だんだん冷たいもの、熱いものが沁みて状況は悪化する一方だったりしますよね。

心の痛みも似ているんですね。
痛みには触れたくない。
触れずにそのまま放置し続けると、現実が何故か望まぬ方へとばかり向いていく、起こって欲しくない出来事ばかり起こってしまう。

恋愛が、人間関係が、仕事が、人生そのものが…いつも苦しい、なんてことが起こりやすくなるのです。