女性性を育む ~母親が嫌い!母親が許せない!~

私たちの母親は、多くの場合、人生の最初の女性モデルです。母親の言葉や行動、価値観は、私たちの中に深く根を下ろし、無意識のうちに自分の女性性を形成する基盤になります。しかし、母親が人間である以上、完璧ではありません。その不完全さをどう受け入れるかが、自分の女性性を育む鍵となります。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

まず最初に、女性性とは、私たち、男性にも女性にも備わっている気質のことです。
ユング心理学では、男性の中に備わっている女性的要素をアニムス(女性性)と呼びました。女性の中に備わっている男性的要素をアニマ(男性性)と呼びました。アニマ(男性性)には、論理的、分析的、行動的、決断力、のような要素があり、アニムス(女性性)には、感情的、直感的、創造性、柔軟性、というような要素があります。

下のリンクページにもう少し詳しくまとめてありますので、そちらを参考にしていただけると幸いです。

目次

母親を許せない感情が女性性に与える影響

母親の不完全さを許せない感情は、心の中で抵抗や葛藤を生み出します。

例えば、幼少期に母親が感情を爆発させたり、期待に応えられなかった経験を持つ方は、「母親のようにはなりたくない」という強い反発心を抱くことがあります。この反発は、自分の中にある女性的な側面を拒絶することにもつながりかねません。

また、「母親は私に十分な愛情を注いでくれなかった」と感じる場合、その不足感が自分自身の価値観に影響を与え、「私は十分ではない」と思い込む原因になることがあります。このような自己否定的な感情は、女性性の健全な成長を妨げます。

これらの心理状況から現実世界に反映されるのは、
「どうせあの人もこの人も、私を批判・否定してくるに違いない」という想いを抱きやすくなります。
「いつも私ばかりが損をしなければならない」という気持ちを持ちやすくなります。
「ダメな私は頑張らなきゃ」と自分を追い込む形になりやすくなります。
自分に無理なハードルを突き付けて、失敗感ばかりを自分に味わわせる形を作りやすくなります。

恋愛が上手くいかないのは母のようになりたくなかったから

※ 以下はご本人の許可を得て掲載しています。

Aさんは、恋愛がうまくいかないことに悩んでいました。彼女は母親との関係についてこう語ります。

母は厳格で、いつも『もっと頑張りなさい』『どうしてできないの?』と私をいつも批判したりダメ出ししたりしてきました。

一方で、母が疲れているときや困ったときには、父や祖母に泣きついて、自分では何もやらず、父や祖母任せで頼りない母親だと私は感じていました。

そんな母の姿を見ると、私は母が自分では何もできないのに、私には批判やダメ出しでできないなんておかしい、というようなことを言いつつも、母本人は自分の感情のコントロールすらもできない人だと思い、ますます母が嫌いになりました。

母のように泣いて人にすがるような弱さを見せることには嫌悪感すら感じました。

Aさんは、大人になった今でも「弱さをみせること」には抵抗があり、恋愛関係になった相手にも、負けたくない気持ちや、甘えることに抵抗を感じていました。

カウンセリングでお話しを重ねる中で、彼女は母親の背景に目を向けるようになりました。

母親自身も厳しい環境で育ち、必死に家族を支えてきたことを理解したとき、Aさんは少しずつ母親の不完全さを受け入れることができるようになりました。

その結果、Aさんは自分の中にあるニーズに対しても優しくなり、女性性がグンと成熟し、同時に男性性も成熟したのです。

女性性が成熟すると、自分のニーズに対しても、イヤなものではなく、自己受容しやすくなり、またやりたいことを自分で無理せず実行しやすくなります。

すると、自分に対してイライラする感情も減り、上手くいかないことは人を頼ったり、またやってみようと再度チャレンジしやすくなったりで、自分に余裕が生まれるようになります。

恋愛の中では、弱さや素直さを表現することができるようになりました。
同時に、彼のことを労わる気持ちが芽生えてきて、そんなAさんに対し、彼もとても優しく接するようになったとのことでした。

許しがもたらす女性性の成長

母親を許すことは、自分自身を許すことにつながります。母親の不完全さを認めると同時に、自分の中にも完璧ではない部分があることを受け入れることができるからです。

女性性とは、柔軟さ、直感、共感、創造性などの特質を含むものです。これらは、完璧を求めるよりも、ありのままの自分を受け入れることで育まれるのです。

「許す」と思った時にできること

これらは、上手にやろうと思わなくて大丈夫です。
ポイントは、上手にやることではなく、まずはやってみようと思うことが大きな第一ステップ。
そしてその想いが、あなたの人生を大きく変化させていきます。
上手にできないと感じたとしても、チャレンジしてみようと思った自分を思いきり褒めてあげてください。

1. 母親を理解する

母親がどんな人生を歩んできたのかを想像してみましょう。
可能であれば、直接聞いたりしてみるのもいいですね。

母親の人生のストーリーを知ることで、母親の苦労や、痛み、悲しみ、苦しみなどを理解することができたりします。

2. 許せない感情を書き出す

自分の感情を整理するために、紙に書き出してみましょう。

自分がどう感じているのか、明確にしていくことが大切ですが、最初のうちは、言葉にならない感情を、とにかく書きなぐるような形から始めてもかまいません。

なんで許せないのか、何に怒っているのか、
本当はどうであってほしかったのか、どうしてほしかったのか
自分の心の声に耳を傾けながら、自分の感情を言語化してみましょう。

3. 小さな許しと感謝から始める

完全に許す!と思わなくても大丈夫です。
「あの時こうだったのかもしれない」と思える出来事を1つ選んで、そこから始めてみましょう。

また、感謝できることを過去の出来事から拾い上げてみるのもおススメです。
「本当はあの時嬉しかった」と思える出来事を1つ選んで、それについて、何が嬉しかったのか、どうして嬉しかったのか、自分があの時どう感じていたのか、など言語化して書き出してみましょう。

母親を許し受け入れることは、自分を自由にし、自分の女性性を受け入れる大切な一歩です。このプロセスを通じて、あなたの中にある、素晴らしい女性性を再発見することができます。

本来自分の中にある素晴らしい女性性を、素晴らしいものとしてより成熟させられるのは、あなた自身。

ひとりでやろうと思わなくても大丈夫です。
どうかあなた自身を信じて、人を頼ってみてください。

母親を嫌っている自分に出逢うと、そんな自分を無意識でとても責める。私たちは本来自分でも気づいていないけれど、そんな無意識が自動的に働くほどの優しさを持っているのです。

母親を嫌いな気持ち、憎む気持ち、許せない気持ち、そこには必ずそう思うだけの理由があります。
だからそんな自分を責めずに、まずは「そう思っているんだね」と自分の気持ちを認めて受け止めてあげてください。

そして、ご連絡ください。一緒に進めていきましょう。

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