選択を間違えてばかりの人生

「自分の選んだ選択がいつも間違っている」と感じること、ありませんか？

たとえば、仕事を選んでも「もっといい職場があったのでは？」と思ったり、
恋愛や結婚で「やっぱり違ったかも…」と後悔したり。

選ぶたびに「間違えた…」と落ち込むことが続くと、
「私はいつも間違った選択をする人間だ」と思い込んでしまうこともあります。

でもね、「本当にいつも間違っているのかな？」って、自分に聞いてみてほしいんです。

成長の選択

「正しい選択」と「間違った選択」って何でしょう？

あの時、転職しなければよかった？
あの恋愛を選ばなければ、もっと幸せだった？

そう思うこともあるかもしれません。

じゃあ、あの時、あの転職をしなければ、今の自分はどうなっていたって思います？
あの時、あの恋愛を選ばなければ…今、どんな幸せを手にしていたって思います？

過去を振り返ったとき、辛かった記憶とか、苦しかった時代を思い出すと、想い出すのもイヤ！って思ったりすること、確かにありますよね。

でも、「あの時代、あの選択があったから、今の私がいる」と感じることはありませんか？

心理学では、「人は無意識のうちに、自分が成長する道を選んでいる」と言われています。
つまり、「間違った選択」ではなく、「その時のあなたにとって必要な選択」だったのかもしれません。

選択によって傷ついたこともあるかもしれません。
でも、もしその経験がなかったら、今のあなたの気づきや成長もなかったのかもしれない、という見方をしてみると、どうでしょう？どんな風に見えますか？

あなたは、「間違い」ではなく、「学び」を選んでいるのだとしたら、あなたは自分に何を学ばせたくて、その選択をしたのでしょう？

「選択の結果＝あなたの価値」ではない

「いつも間違っている」と感じる人は、
無意識のうちに「正しい選択をしなければならない」と思い込んでいることが多いです。

「成功しなければならない」
「失敗したらダメな人間だ」
「間違えた私は価値がない」

こうした思い込みがあると、ちょっとしたミスでも
「ほら、また間違えた…私ってダメだな」と自分を責めてしまいますよね。

でも、選択の結果は「あなたの価値」とは関係ありません。

大切なのは、選んだあとに「どう活かすか」。
たとえうまくいかなくても、そこから何を学ぶか。

選択を間違った、と感じても、正しかった、と感じても
あなたの価値は同じ、あなたは素晴らしい価値のある人なのです。

もしも、まだ過去の選択を活かしきれていない、って思った自分をダメだなって感じるのであれば、まだまだこれから、あなたの過去の選択を活かすチャンスってたくさんあるんですよ。

まだまだあなたは、過去の選択、過去必死で頑張って耐えた自分からのギフトを受取れるチャンスはたくさんあるんです。

たくさん頑張ってくれた過去のあなたを、思いきり承認して、褒めて抱きしめてあげましょう！

「間違い」どころか、それだけ頑張ってくれた過去の自分はとても素晴らしいじゃないですか？

潜在意識は、過去のパターンを繰り返す

もし「毎回、選択を間違えてしまう」と感じるなら、
潜在意識の中に「あるパターン」が刷り込まれている可能性があります。

たとえば、

  子どもの頃、「お前はダメだ」と言われ続けてきた
→ 「私は間違える人間だ」と無意識に思い込む

  過去の失敗が強烈に記憶に残っている
→ 「私はまた失敗するかもしれない」と怖くなる

  親が常に「正解」を押しつけてきた
→ 「自分で選んだ道は信用できない」と思ってしまう

潜在意識は、過去の経験をもとに、「これが私だ」というセルフイメージをつくります。
そして、そのイメージに合うような現実を無意識に選び取ってしまうんです。

だから、「私は間違える人間だ」と思っていると、
本当に間違った選択を繰り返してしまうこともあります。

逆に考えれば、自分に対する思い込みを「私は間違える人間だ」ではなく、

「私は幸せになる人間だ！」
「私はいつも喜びに満ちている人間だ！」
「私は豊かな人間だ！」

のように、「これが私だ」というセルフイメージをイイモノに変化させていけば、あなたの無意識は、あなたのそのイメージに合った現実を探して選び取っていくんです。

あなたはどんなあなたになりたいですか？

「正解の選択」ではなく、「納得できる選択」を

「毎回、選択を間違えてしまう」から、「選択を間違えた」と思わなくなるためにはどうしたらいいんでしょう？

「正解の選択」を探すのではなく、
「納得できる選択」をすることなのじゃないかなって、私は思うのです。

「この選択をした自分を大切にしよう」
「どんな結果になっても、自分が選んだ道を信じよう」
「選んだあとの未来を、自分で作っていけばいい」

そう思えたら、もう「間違い」なんて存在しなくなります。

「あなたが選んだ道を、あなたが正解にする」ことができるのですよ。

あなたの選択は、あなたの物語をつくるもの

人生って、一冊の本のようなもの。

物語の途中では、「これは失敗だった…」と思う場面もあるかもしれません。
でも、物語の最後になって、「あの出来事があったからこそ、今がある」と思えることもある。

大事なのは、「どのページを切り取るか」ではなく、物語全体を見ていくこと。

どの物語も、主人公はどこかで壁にぶつかって、どこかでその困難を乗り越えていくんです。
何も問題なくス―っと登場していなくなるのは名も無き通行人Aさんのみ。

「間違った選択をした」と思ったら、こう問いかけてみてください。

「この選択が、どんな物語をつくるんだろう？」

そう考えるだけで、きっと選択が怖くなくなるはずです。

あなたの選択には、すべて意味があります。

どんな道を選んでも、その道をあなたが歩んだ瞬間に、
それはすべて「あなたの物語の一部」になるのです。

きっとそこには、あなたが自分自身に与えたい何かとっても素晴らしいギフトが隠れているのではないでしょうか。

一緒に探していきましょう。