ワタシを幸せにしてくれるべき人　～愛と怖れ～　

今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

パートナーシップに暗雲が立ち込めてきた時、不安になります。

どんなきっかけであれ、もうこの関係は終わってしまうのかもしれない、と感じる時、大きな不安が襲ってきます。

私自身も、散々そんな自分の感じる不安感に振り回されてきましたし、カウンセラーをしている今日だって、生活の中で全く不安を感じなくなったか、と言われれば、そんなことはありません。

不安に感じることが悪いとも思っていません。
ただ、不安でい続けるのは、とてもしんどいことは身をもってよくわかっています。

不安とは、どこから来るのかというと、自分の中の怖れ、なのですね。
そして、怖れ、とは、今この瞬間には無いのです。
既に過ぎた過去、もしくは、まだ見ぬ未来、にしかないのです。

怖れを感じている時、怖れでいっぱいになっている時、
残念ながら、そこに愛は無いのです。

逆の言い方をすれば、愛、とは、怖れが全くない状態、のことなのです。

例えば…
ある日Ａさんが、友達に、あなたの彼がこの前カフェで女性と一緒にいたわよ、なんて言われ、彼が浮気をしているかもしれない、と疑ってしまったとします。

Ａさんは、心配になって、居ても立っても居られなくなり、彼の寝ている間にスマホを覗き見てしまったとします。

この時、もし、スマホを見て何か怪しい履歴でも見つけようものなら、ほらやっぱり！と思いますよね。では何も見つけなかったら…？何も見つけることができなかったら、安心できるのでしょうか？

多分、多くの場合安心はできないのではないかと思うのです。なぜなら、スマホを見ている時点で、Ａさんが探しているものは、彼がＡさんを裏切っている証拠、なのです。

この時、Ａさんの行動は、彼を愛する行動ではなく、Ａさん自身の怖れが正しかった、という証明をしようとしている状態になっているのですね。

ほらやっぱりワタシは愛されない、ほらやっぱりワタシは幸せになれない、ほらやっぱりワタシは選ばれない、という愛とは真逆の証拠集めなのですよね。

もしＡさんが、
ワタシは愛されるにふさわしい
ワタシは幸せになるにふさわしい
ワタシは素敵な彼に選ばれるのがふさわしい

そんな自己概念があったとしたら、例え浮気を疑うようなことを友達に聞かされたとしても、不安になるかもしれませんし、心が揺さぶられるかもしれませんが、それでももしこの関係性が上手くいかないのなら、ワタシにはもっと素敵な人がいるのだわ、なんて感じるのではないでしょうか。

もしくは、ワタシが選んだ彼に限って浮気？本当に？何か理由があるのかしら？と、直接コミュニケーションを取ってみるかもしれません。

ここで怖れがあまりに強いと、機嫌が悪くなったり、彼に自分の不機嫌を当たり散らしたり、
それこそ、4択問題、ワタシの機嫌が悪いのは一体誰のせいでしょう！？
1番、あなた
2番、貴様
3番、おぬし
4番、YOU！
みたいなことをやってしまったりします。

そうなると、例え浮気が勘違いで、一緒にカフェにいたのは彼のお姉さんだったとしても、この関係は破綻してしまう可能性が高くなってしまいます。

なぜなら、Ａさんの怖れが強く、その怖れをＡさんは自分でどう解消していいのかわからない状態になっているから、彼が解消してくれなきゃ困る！という、依存心になってしまうのです。

依存心とは、自分を自分では救えないので、誰かに自分を救ってもらおうとする状態です。

それは、過去、自分が何もできない存在だと感じていた時、十分愛されなかったと誤解した痛みが引き起こしていたりもします。

自分はこんなに傷ついている、だからこんな自分を誰かが愛してくれなきゃ幸せになんてなれない、誰かが自分を幸せにしてくれなきゃ自分には幸せなんて訪れない、そんな痛みをずっと抱え込んでいる状態。

でもこれ、真実ですか？

過去の傷や痛みは、当時本当に感じたこと。
それ自体は疑う余地もなく、その事実は、本当にあったことでしょう。
だからその傷が本当に今もまだ傷のまま存在しているのだとしたら、それは少しでも早く癒してあげることが良いと思います。

もし転んで足を擦り剝いて、それがそのままずっと瘡蓋もできず、血が流れている状態なら痛いのは当然です。そんな痛い思いに自分自身を耐えさせる必要なんてないじゃないですか。早く痛みから解放してあげましょう。

その傷と痛みから解放された時、過去の痛みや、未来上手くいかないことを想像して起こる不安や怖れではなく、本来のその人の持つ愛の力が発揮されるのです。

あなたは、愛される存在であり、幸せになる存在であり、選ばれる存在なのです。

それが紛れも無いあなたの価値なのです。
それだけ、あなたの中には偉大な愛の力がしっかり存在しているのです。

もちろん、大好きなパートナーと2人で幸せになるってステキなことです。
でもその人がダメなワタシを幸せにしてくれるのではありません。
愛の存在であるあなたが目の前にいるから、彼はあなたを今よりもっと幸せにしたいと思うのです。

あなたが、怖れを超えて、愛を選んだ時、あなたの心に平穏な幸せが訪れるのです。