自己価値が低い、と思っているあなたへ。自分の価値に光を当ててみませんか？

カウンセリングで、時々クライアントさんにこんなことを訊ねます。

「あなたの良いところ、教えてください」って。

素晴らしいですね。それから？

お仕事頑張っていらっしゃるんですね。素敵ですね。それから？

いやいや、無いわけないんですけどね。
無いわけないんですけど、皆さん3～4コ、ご自分の良いところを言った後、言葉に詰まってしまいます。

自分の良いところはそれほどない、と思っていらっしゃると、自分の価値ってたいしたことない、って思ってしまいがちです。

なぜ自分の良いところが見つかりにくい？

身近にいる好きな人、大切な人の良いところは見つけやすいと思いませんか？

彼氏の良いところ
夫の良いところ
子どもの良いところ
友人の良いところ
親の良いところ

相手に対して大切に想う気持ちが強くある人ほど、良いところ、ステキなところ、魅力って見つけやすいものですよね。

しかし自分に対しては、なかなか自分の良いところを見つけてあげられない。

特に日本人はこのタイプの人が多いのかもしれません。

子どもの頃、何かができると褒められる、という経験は比較的しやすいですが、何もしていないのに褒められる、っていう経験はあまりないですよね。そして、できることが多くなればなるほど、できて当たり前、とみなされることも増えてきて、褒められる経験も減ってくるかもしれません。

見方を変えると、本当は、親の期待が高くて、親にとっては、うちの子はもっとやれる実力があるはずだ！なんて思っていると、出来て当たり前、が増えてしまうのかもしれません。

しかし子どもにとっては、褒められたものがだんだん褒められなくなっていくと、ちょっとした誤解をしてしまったりするんですよね。

赤ちゃんの頃なんて、ミルク飲んだだけ、ごはんを吐き出さずに食べただけで、上手上手！なんて褒められた時代があったんですよね。それが3歳も過ぎれば、こぼさず食べなさい、好き嫌い言わずに食べなさい、なんて、たった3年でスゴイ変化ですものね。子どもも混乱しますよね。誤解もしますよね。

親に褒められる＝素晴らしい
親に褒められない＝素晴らしくない

これがそもそも大きな誤解なんですね。

親に褒められようが褒められなかろうが、あなたは素晴らしい

これが、本当は正解なんです。

人が褒めるか褒めないか、関係なく、本当はあなたはとても良いところがたくさんあり、素晴らしく価値がある存在なのです。

自己価値の低い問題点

自分の良いところが見つかりにくい時、自分に対する価値（自己価値）というものが、自分にとって低い状態になっています。

こんなわたし…

って感じている状態。

この状態に自分がいる時って、思った以上に自分を窮地に追い込むような出来事が起こってしまいます。

恋愛トラブル
夫婦トラブル
人間関係トラブル

相手に好かれるため、愛されるために、何かしなきゃ、頑張らなきゃ、自分が我慢しなきゃ、と誤解してしまい、自分を虐げる結果に繋がってしまう、ということがあります。

また、相手にバカにされたくない、虐げられたくない、という反発する気持ちが生れる時は、マウントを取るような形で、自分が潰される前に相手を潰しにかかる、なんて形に発展することもあります。

どちらも、そもそもが、自分には価値が無い、と誤解しているところからスタートしてしまうんですね。

自己価値に気付いてみる

自分で自分の価値に気付く方法をいくつかご紹介します。

人に具体的に教えてもらう

これは一番最初にやってみるとわかり易くていい方法です。

周りの人に直接聞いてみる、というやり方。
お友達や親兄弟、パートナーなど、好意的なことを言ってくれそうな人に、私の良いところはどこですか？と直接聞いてみる、というやり方です。

身近で聞きやすい人が見つからない時は、カウンセラー相手でも良いと思います。初めて話すカウンセラー相手でも、ちゃんと良さを伝えてくれるはずです。

ぜひ一度、試してみてください。

自分で見つけてみる

これができるようになると、自分で自分のバランスを取りやすくなりますね。

１．自分が当たり前にできていることを探してみる

自分が当たり前にできていることって、自分としては当たり前すぎて、できている、できていない、なんて気にもしないんですよね。

毎日出社することができている
ひとり暮らしをして生計を立てることができている
毎日食事を作っている
子どもを育てている
毎日お風呂に入っている

どんなことでも良いんです。
できるだけたくさん、とても些細なことで良いので書き出してみてください。

２．自分が当たり前にできていることを褒めてみる

自分にとって当たり前でも、誰か別の人にとっては当たり前ではなかったりします。

少なくとも、自分にはそれが当たり前のようにできている。それは、1つの才能なんです。人に褒められるわけでも無いかもしれないけれど、できることを自分で褒めることができるって、素晴らしいことです。

自分の当たり前が、当たり前ではない、と意識できるようになると、人に対しても、凄いところ、ステキなところ、魅力的なところ、素晴らしいところが目に映りやすくなります。

価値を循環させてみる

日常生活の中で接する人に、笑顔で挨拶をしてみてください。

コンビニのレジで、ありがとう、と笑顔で伝えたり
スーパーのレジで、お願いします、と笑顔で伝えたり
好きなカフェで、ここの○○好きなんです、と笑顔で伝えたり
レストランで、美味しかったです、と笑顔で伝えたり

どんなシチュエーションでも、たった一言でも、ニコッと笑顔で伝えてみてください。

まず自分が良い気分になります。
相手もきっと嬉しい気持ちになります。

お互い笑顔になることができると、お互いの価値がそこで循環します。

自分を認め、相手を認める。
そして、相手からも認められる、そんなお返しが来たりします。

嬉しいですよね。

それこそ、あなたが感じていい、あなたの価値なのです。

自己価値が低い、なんて言い方をすることがありますけれど、実際に価値が低いのとはわけが違います。
自分の中で自分の価値が低く感じられてしまっているだけ。
そんな自分の感じ方を変えることで、あなた本来の素晴らしさをもう一度あなたの中に取り戻せるんです。

あなたは元々、素晴らしいんですよ。