【恋愛がシンドイ…その裏にある“癒着”の心理】第5回:癒着を手放すにはどうしたらいい?

癒着から抜け出すために大切なのは、「境界線を引く」こと。
境界線というのは「ここから先は相手の領域、ここまでは自分の領域」と線を引いて区別することです。

これができないと、相手の感情をまるで自分の責任のように背負い込み、苦しくなってしまいます。
でも本来、相手の不機嫌やイライラは“相手の問題”。あなたがすべて背負う必要はないのです。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

人は誰しも、心を守るために「自分なりの生き残り方」を身につけます。
癒着している人にとって、その方法が「境界線を引かないこと」でした。

相手の気持ちを優先すれば、衝突を避けられる。
相手に尽くせば、見捨てられずにすむ。
こうして境界をあいまいにすることで、安心感を得てきたのです。

ところが、この方法は一時的には安全に見えても、長期的には「自分を失う」という大きな代償を伴います。
だからこそ、境界線を引くことは回復への第一歩ですが、同時に「怖い」「冷たい」と感じやすいのです。

なかなか「境界線を引く」ことが受け入れづらい、と感じているあなたに、今日はいつも以上に心を込めて、お届けしますね。

「どうして彼との関係がこんなに苦しいの?」
そう感じたことがあるあなたへ。

今回のテーマは【恋愛がシンドイ…その裏にある“癒着”の心理】。
幼少期の親子関係から続く“癒着”は、無意識のうちに恋愛を縛ってしまいます。

この6回シリーズでは、癒着のしくみや心のクセをひも解きながら、
「私もそうかも」と気づき、関係を軽くしていくヒントをお届けします。

第1回:心理的癒着ってなに? ~恋愛で彼に振り回されてしまう理由~
第2回:なぜ癒着は起こるの?
第3回:癒着が恋愛に与える影響
第4回:癒着しているときの心のサイン ~あなたは大丈夫?恋愛を苦しくする“癒着のサイン”10チェック~

そもそも、癒着ってどういう状態だったかというと、

「心理的癒着」とは、心の境界線があいまいになってしまう状態です。
その結果、本来は相手の事情や感情であるものまで「私のせいかも」と背負い込んでしまいます。
彼の機嫌や態度に振り回され、自分の価値まで揺らいでしまうのが、癒着の大きな特徴なのです。

目次

彼が不機嫌なのはホントに私のせい?

真面目で頑張り屋のミホさん(仮名)は、これまで「彼が不機嫌なのは私のせい」と思い込み、どうにか機嫌を取ろうと必死でした。

ある日も、彼が仕事で疲れていて口数が少なかったとき、ミホさんは「私が何かしたのかな」「嫌われたのかな」と心がザワザワしました。
でもそこで、彼女は深呼吸してこうつぶやいたのです。

「彼の機嫌は、私の責任じゃない。」

もちろん最初から完全に割り切れるわけではありません。
けれど少しずつ「彼は今、彼の世界で疲れているだけ」「私が悪いわけじゃない」と意識できるようになると、不安に支配されなくなっていきました。

その結果、彼と過ごす時間にも余裕が生まれ、「私が全部背負わなくても大丈夫なんだ」と感じられるようになったのです。

境界線は、私とあなたの優しい区別

癒着している人にとって「境界線を引く=突き放す」みたいに感じてしまうのは、むしろ自然なことなんです。

だって、境界線を曖昧にして「相手に合わせる」「自分を後回しにする」ことで、ずっと自分を守ってきた歴史があるわけですから。

そもそも癒着する原因は「信頼」「絆」「安心したつながり」が欠けている(と感じている)のです。
だから“癒着”という形で、無理にくっつく、そしてそこで安心感を感じようとしていたんです。

だからこそ大事なのは、いきなり「線を引こう!」じゃなくて、
まずは「私は境界線を引くのが怖いんだな」「引いたら嫌われる気がするんだな」って、
自分の中の抵抗に気づくことなんです。

この「気づき」がないまま実践しようとすると、
無理やり線を引いて逆に罪悪感や孤独感が強まっちゃうんです。

「怖いと思ってるんだ」って理解できれば、
その怖さごと自分を抱きしめながら、少しずつ境界を意識する練習ができるんですね。

例えば
彼が不機嫌なときに「私のせいかも!」って思ったら、
まずは「私はこうやって“責任を引き受けようとするクセ”があるんだな」と気づく。

その上で「でも、これは彼の気分であって、私のせいじゃない」と細い境界線を引いてみる。

境界線は「冷たさ」じゃなくて「優しい区別」なんだって、体で感じられるようになると安心できるんです。

小さな一歩から

癒着を手放すとは、冷たく突き放すことではありません。
むしろ「相手は相手、私は私」と区別することで、より健やかに関われるようになるのです。

まずは小さな練習から始めてみましょう。

相手の機嫌が悪いとき、「私のせいかも」と思ったら一度立ち止まって、「これは彼の課題」と言葉にしてみる

相手の感情に巻き込まれそうになったら、「私は私の気持ちを大事にしていい」と自分に伝える

そんな小さな意識の積み重ねが、癒着を少しずつ緩めていく第一歩になります。

ぴったりと接着剤でくっついたものをはがすには
ベリベリと衝撃があるって当然です。

だからこそ、できるだけ優しく丁寧に、少しずつはがしていけばいいんです。

少しずつ、あなたの心が楽になるのを感じてみてくださいね。

次回予告

【恋愛がシンドイ…その裏にある“癒着”の心理】第6回:癒着を手放した先にある愛

をテーマにお届けします。

どうぞお楽しみに。

この【恋愛がシンドイ…その裏にある“癒着”の心理】シリーズは、毎週火曜と金曜、全6回のシリーズでお届けしています。

第1回:心理的癒着ってなに? ~恋愛で彼に振り回されてしまう理由~
第2回:なぜ癒着は起こるの?
第4回:癒着しているときの心のサイン ~あなたは大丈夫?恋愛を苦しくする“癒着のサイン”10チェック~

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