【心の影(シャドウ)を整える心理学シリーズ③】寂しいと言えない理由|強がりの裏にある“心の影”とは

孤独を認めるって、とても勇気がいる、って思うんです。

「寂しい」って言葉ほど、人を弱く見せるものはない。
そう感じて生きてきた人は、決して自分の寂しさを口にしないんですよね。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

寂しさや孤独を感じてきた人は、「寂しい」なんて絶対口にはしません。
それどころか、本人も気づいてすらいないのかもしれません。

むしろ逆に、
「寂しいなんて言う人、苦手」
「なんでそんなに誰かを求めるの?」
と、距離を置きたくなる…そんな感覚すらあったりするんです。

でも、それって実は
自分の中の寂しさが、誰よりも強いから
だから、人が寂しさを素直に出す姿を見ると、心がざわつく。
まるで、自分の影が目の前で形になって現れたようで。

さて今月は、「シャドウと向き合う」をシリーズテーマにお届けしようと思います。

私たちは、強くなりたいと思うほど、
見たくない感情を心の片すみに追いやってしまうものです。

嫉妬、怒り、寂しさ、劣等感、自己否定、そして愛の不安。
どれも避けたいのに、気がつくといつも内側にひっそり居座っている。

日増しに寒くなるこの季節
心の奥に沈んでいた影がふっと姿を見せやすくなる季節でもありますよね。
だからこそ、このタイミングで「影」。

自分の影と向き合うことは、
つらい過去を掘り返すことでも、弱さを暴くことでもありません。

それは
“本当の自分を取り戻すために、心の奥の声にそっと耳を澄ませる”
そんな作業だと思っています。

この6回シリーズでは、
心の影をひとつずつ丁寧に扱いながら、
その奥にある願い・痛み・強さを見つけていきましょう。

影を理解すると、人は優しくなる。
影を抱きしめると、心が自由になる。
影を知ることで、愛し方が変わる。

あなた自身の“見えない部分”に光を灯す旅をご一緒できたらうれしいです。

【シリーズ①】嫉妬の正体|羨ましさの裏にある“心の欠片”
【シリーズ②】“突然怒る彼”に振り回される理由|怒りの影が教えてくれる深層心理

目次

寂しさを隠して生きる人の、心の奥底にあるもの

寂しさを否定する人って、実はものすごく人が好きなのかもしれません。
本当は、とても深い繋がりを求めているんです。

でも、その「求める気持ち」を自分で信じられない。
あるいは、求めた先で傷ついた過去があるのかもしれません。

だからどこかで、求めたって無駄…
そんな感覚があったりします。

そして心はこんなことを感じていたりします。

・“寂しい”と言ったら面倒な人になってしまう
・弱いと思われるに違いない、笑われるに違いない
・誰かがいないと生きていけないなんて恥ずかしい
・求めても必要とされなかったらもう終わりだ

その結果、寂しさごと自分を鎧で固めてしまうのです。

鎧をつけているときの自分は、強く見えるし、平気なふりもできます。
だけど、その裏側にあるものは
「本当は誰かに気づいてほしい」
「この孤独から救い出してほしい」
という叫びなんですよね。

強がりの影は、「誰にも伝えられなかった孤独」

強がり
それは、生き延びるためのサバイバル術だったんですよね。

誰にも言えなかった孤独。
頼りたいと思った瞬間に裏切られた経験。
助けてほしかったのに、助けてもらえなかった過去。

そんな歴史があると、人は寂しさに蓋をします。

私自身も、
かつては「寂しいなんて絶対言えない」と思っていたんです。
心の中にまるでブラックホールのようなものがあって、
その存在を認めた瞬間、飲み込まれてしまうような気がしていました。

実際それは、言葉では何とも表しようのない、
全身から血の気が引くような感覚でした。

そしてそれは、1人の時には感じないけれど
人と一緒にいるときに、スーッと前触れもなく訪れる生きた心地のしない瞬間。
数秒の時もあれば、数分の時もあって、
すぐにでも逃げ出したい感覚に襲われていました。

だから、見ないようにしたし、
感じないようにしたんです。

それが“寂しさの影(シャドー)”。
光を当てられていない感情は、影となって、底なしの真っ暗闇のように心の奥に潜むんです。

寂しさを嫌う理由は、自分の寂しさを受け止められないから

人の寂しさを見るとイラっとしたり、嫌悪したり、見下したくなるとき。
それは、実はその人自身が
自分の寂しさをどう扱っていいかわからない状態なんです。

・見たくない
・向き合いたくない
・弱さだと思っている
・触れたら壊れてしまう気がする

だから、外側に出てきた“他人の寂しさ”を否定することで
自分の寂しさも押し戻そうとするのです。

これが、シャドーの典型的な動きなのです。

寂しさは、弱さではなく「つながる力」

ここでちょっと視点を変えてみてください。

寂しさってね、本来は悪い感情じゃないんですよ。
寂しさとは、「つながりを求める力」そのものなのですよ。

人は誰かと繋がることで生きていける生き物です。
孤独が苦しいのは、あなたが人間として正常だからなんです。

寂しさを感じるということは、
「私は誰かと繋がれます」
というサインでもあるんです。

強がって寂しさを押し込めていた人こそ、
本来は豊かなつながりの感性を持っているんです。

強がりの影と向き合うと、関係が優しく変わり始める

寂しさを否定せずに、こんな風に自分自身に語り掛けてみてほしいのです。

「寂しいって感じてもいいよ」
「その気持ちは弱さじゃないよ」
「誰かと繋がりたかっただけだよね」

たったこれだけで、影は光に変わり始めます。

そして、不思議なことに、
寂しさに優しく触れられるようになると、人間関係も変わってきます。

・無理して強く見せなくてよくなる
・距離が近い人と“本物のつながり”が生まれる
・いつも背中で耐えていた孤独が薄れていく
・「寂しい」と素直に言える関係が育ち始める

寂しさを否定していた頃のあなたは、
ただただ、必死で生きてきたんだと思うのです。
弱さを見せないことで、自分を守っていたんですよね。

その強さは本当に素晴らしい。
でも、もうあなたは一人で抱えなくていいんです。

影が教えてくれるのは、「本当のあなたの願い」

寂しさの影の奥には必ず願いがあります。

「誰かと繋がりたい」
「寄りかかりたい」
「安心したい」
「受け止めてほしい」

その願いをシャドーはずっと握りしめたまま、
“出してはいけない”と信じて隠してきたんです。

でも、影ってね、光を当ててあげた瞬間、優しく溶けていくんですよ。
そして、その奥にある本当の願いが浮かび上がるんです。

それが、あなたが大切にしてきたはずの“心の核”。

寂しさの影と向き合うというのは
寂しい自分を責めることじゃなくて、
本当の自分を迎えにいくことなんですよ。

大丈夫、きっとあなたの願った繋がりを、築くことができますよ。

この【心の影(シャドウ)を整える心理学】シリーズは、毎週火曜と金曜、全6回のシリーズでお届けしています。

【シリーズ①】嫉妬の正体|羨ましさの裏にある“心の欠片”
【シリーズ②】“突然怒る彼”に振り回される理由|怒りの影が教えてくれる深層心理

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